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飯田の元消防士、三ッ沢けんじさんが歌手デビュー 後援会も立ち上がる

スタジオで1曲披露

スタジオで1曲披露

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 元消防士で飯田市出身の三ッ沢けんじさんが歌手デビューを果たし、4月で1カ月を迎えた。

ラジオ収録を終えた三ッ沢けんじさん

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 三ッ沢さんは、ファーストレコード(名古屋市中川区)が昨年7月、「飯田ひとり旅」の歌手を決めるために行ったオーディションで選ばれ、3月7日にデビューした。作曲家の高須はじめさんと、作詞家の南陽町子さんが、飯田を訪れた時に「飯田の景色や風土の良さ」に感銘し作った楽曲で、飯田下伊那の景色がうたわれ、南信州観光公社の推薦も受ける。もう一曲「星の川」は「日本一の星空」をアピールする阿智村の星空をうたい、阿智村の推薦も受ける。両A面CD(1,400円)で、オンラインなどで販売している。

 三ッ沢さんは、1972(昭和47)年に開館した飯田文化会館(高羽町)の、こけら落としで開かれた「NHKのど自慢大会」の決勝への出場を果たした。当時、高校2年生で、歌うことは好きだったが歌手の道は選ばず、飯田広域消防(東栄町)に就職し、消防士として42年間務めた。20代の頃には全国消防救助技術大会に3年連続で出場し、全国2位の成績にも輝いた。現在は下伊那厚生病院(高森町)に勤務し、家業の果樹園ではリンゴや桃も栽培する。

 50歳の時、斎藤茂太さんの著書「50代から人生を愉しむ生きかた」をたまたま手に取って読み、「年を重ねてこそ自分らしい生き方」を常に考え、60代半ばに読み直していた頃、三ッ沢さんにデビューの声がかかったという。「『飯田ひとり旅』には、リンゴや思い出深い地元の場所が多く歌われているので、飯田下伊那の人が歌うべき曲だと思った。『歌が上手だ』と褒められながら素人として歌を楽しむか、歌えて当然のプロとして歌に向き合うか。厳しい環境で、とことん歌うことを決めた」と、デビューまでの思いを話す。

 デビューからの1カ月で「三ッ沢けんじ後援会」が立ち上がり、以前からつながりのある、消防署OBの集まり「消防友の会」と異業種仲間の集まり「ひまわり会」の会員などが所属するなど、応援の輪が広がっている。三ッ沢さんをデビュー前から知る愛知県などのファンがイベントに足を運ぶ姿が見られる。三ッ沢さんは「歌を通して、飯田の良さを全国へより広めていきたい」と、笑顔で意気込みを話す。

 5月21日開催の「春の歌まつり」(12時30分開演、3,500円~)と、6月18日開催の「三ッ沢けんじデビュー記念発表会」(13時開演、4,000円~)への出演を予定する。CDの購入などは「三ッ沢けんじ音楽事務所」(TEL 090-4131-3033)まで。

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