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消費トラブルに待った 飯田の中学生に放送劇で啓発、地元高が制作

黙食しながら先生の指導で消費生活の放送劇を聴く生徒たち

黙食しながら先生の指導で消費生活の放送劇を聴く生徒たち

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 飯田西中学校(飯田市正永町)2年2組の生徒らが1月24日、飯田高校の演劇班が出演し制作した「消費生活トラブルを啓発する放送劇」を昼食の時間に黙食しながら傾聴した。

消費生活トラブルの放送劇を収録する飯田高校演劇班の生徒たち

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 この放送劇は飯田消費生活センターが企画したもので、全国的に中学生のスマホによる消費者トラブルが増えていることから飯田市市民課消費生活係でも対策を検討し、放送劇のCDを制作し、市内の中学校9校に放送を依頼した。

 劇は「いつの間にか定期購入編」と「オンラインゲームの落とし穴編」の2本。コロナ禍で文科系の部活の発表の場が少なくなっていることから、飯田高校の演劇班に出演を依頼し制作した。飯田エフエム放送が効果音やBGMを重ねてラジオドラマ風に仕上げCDにした。

 同校の下平将揮教頭は「おいしい思いをする裏には、必ず何かがあることを戒めて生活してほしい。SNS社会で子どもたちはいろいろな人と関わっている。自ら考え自ら行動する自立した消費者の能力を身につけることは、学校教育において重要」と話す。

 この日、放送劇を聴いた西村莉子さんは「普段からこうした教育は受けているが、ゲームなどは身近にあるものなので気をつけたい」と話し、同じく小幡千尋さんは「今まで消費者トラブルに巻き込まれた経験はないが、怖いので視野を広くしていろいろ確認してから契約したい」と気を引き締めた。

 飯田市の担当、宮下美智子さんは「スマホを持っている中学生が多くいることに驚いた。消費者トラブルの若年齢化が問題になっているので、中学生に聴いてもらえたことで注意喚起になれば。様子を見て今後も放送劇を制作して引き続き啓発活動をしていければ」と今後を見据える。

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