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7年目に一度の「飯田お練りまつり」閉幕、コロナ下で伝統つなぐ

勇壮な東野大獅子と宇天王の舞

勇壮な東野大獅子と宇天王の舞

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 3月25日から3日間にわたり開催された7年目に一度の南信州最大の祭典「飯田お練りまつり」が27日、閉幕した。

大勢の観客でにぎわう飯田市街地

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 飯田市中心市街地に鎮座する外縣大宮諏訪神社(飯田市宮ノ前)の式年大祭にあわせて開催される飯田お練りまつりは、370年の歴史がある。飯田下伊那一円から獅子舞や舞踊など数十の団体が一堂に会し、市街地を交通規制して各団体が街中を練り歩く。数えで7年ごとに開催されており、前回(2016年)は47団体が出演し3日間で延べ35万人の観客が大祭を楽しんだ。

 しかし、飯田市では年明けから新型コロナウイルスの陽性者が多数出たこともあり、3月に入ってまん延防止等重点措置は解除されたものの、長野県独自の感染警戒レベルは5と依然として高いレベルにあったため、主催する「飯田お練りまつり奉賛会」が開催を決定した後も、その賛否は分かれた。出演を予定していた団体は、それぞれの規約に従って出演を判断。最終的には前回の5割強の25団体の出演となった。

 特にメインの出演団体である東野大獅子と大名行列は、基本的に飯田お練りまつりの時にしか活動しないため、今年出演しないとなれば前回から次回まで12年活動をしないことになる。独特の所作や笛や太鼓の演奏などの伝統を後進につなぎ、出演者の団結や誇りを守るため出演を決めた。

 そうした中で開かれた「飯田お練りまつり」は26日午後に降雨があったものの、3日間で20万人(主催者発表)の人出があり、ここ2年、コロナ禍の影響で閑散としていた飯田市街地は久しぶりににぎわいを見せた。

 奉賛会は、出演団体には2週間前からの健康チェックや当日の簡易検査の実施などを求める一方、観客には市内20数か所に検温所を設け検温済みのシールをマスクに貼るなどの感染対策を講じた。

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