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飯田で今田人形ろうそく公演 江戸時代の明かりで幻想的に

今田人形公演をアピールする座員

今田人形公演をアピールする座員

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 大宮八幡宮秋季例祭「人形浄瑠璃芝居今田人形奉納公演」が10月12日・13日、今田人形の館(飯田市龍江)で開催される。

2022年のろうそく公演の様子「壺坂霊験記 山の段」

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 古文書によると、今田人形浄瑠璃(国選択無形民俗文化財)の歴史は1704年にさかのぼり、320年にわたり地元に伝わる伝統芸能。文楽の二人三番叟(さんばそう)の一部を抜き出してアレンジした寿式三番叟、八百屋お七が火の見櫓(ひのみやぐら)を上がって半鐘を打つ「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)」、1983(昭和58)年に初演した独自の「小太郎物語」などがある。

 12日夜のろうそく公演は、ろうそくの火だけで人形浄瑠璃の公演を見るという36年続く人気の公演。今回は今田人形座が「戎舞(えびすまい)」「傾城阿波鳴門 順礼歌の段」「日高川入相花王(いりあいざくら)渡し場の段」「伊達娘恋緋鹿子(こいのひがのこ)火見櫓(やぐら)の段」を演じる。

 本祭りの13日は今田人形座が「二人三番叟」「傾城阿波鳴門 順礼歌の段」「日高川入相花王 渡し場の段」を演じ、神社では射的や水ヨーヨー、輪投げなどの子ども縁日や五平餅の屋台など出店し、例年多くの人出があるという。

 今田人形保存会の鳴海和彦会長は「一番の見どころは、ろうそく公演」と話す。「江戸時代当時の幻想的な明かりに照らされる人形の表情や演舞の様子を、ぜひ見てほしい」と呼びかける。

 開催時間は12日18時30分~、13日12時30分~。

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