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飯田で「新春を寿ぐ」人形浄瑠璃上演 人形の仕組み・演目の解説も

「二人三番叟」に使われる人形

「二人三番叟」に使われる人形

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 飯田市麻績の里交流センター麻績の館(飯田市座光寺)で1月7日、「初春を寿(ことほ)ぐ竹田人形館」が開催された。

飯田で「新春を寿ぐ」人形浄瑠璃上演 人形の仕組み・演目の解説も

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 同会は新年に伝統的な人形芝居を楽しんでもらおうと企画され20回目の開催となる。今回は国の重要無形文化財に指定されている「八王子車人形西川古流座」による「二人三番叟」「東海道中膝栗毛 卵塔場の段」「景事 団子売」が上演された。合間には人形の仕組みや演目の解説があり、ユーモアを交えた内容に会場は笑いに包まれた。人形浄瑠璃では1体の人形を3人で操る「三人遣い」が主流だが、同座では「ろくろ車」という車輪が付いた台座に腰掛けて1人で操り、車輪を使って舞台上を大きく移動するのも特徴。

 5代目の西川古流さんは「人形浄瑠璃は難しいという印象もあるが、初めて見た人にも楽しんでほしい。自分が楽しむようにも心がけており、今日は一緒になって楽しんでくれて良かった」と話し、観覧に訪れた小林玲子さんは「久しぶりに古典に触れたが笑いも多くて面白かった。解説も分かりやすかった」と振り返る。

 上演の最後には特製の人形によるスパニッシュダンスも披露。西川さんは「海外公演も多く行っているが、日本の文化を伝えるだけでなく、その国の文化を理解して取り入れている」と話す。

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