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長野県制度「信州型フリースクール」認証の太陽学園、2学期始まる

松尾自治振興センターで夏季休暇中の授業を行う

松尾自治振興センターで夏季休暇中の授業を行う

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 長野で初めて創設した「信州型フリースクール認証制度」を受けたフリースクール「太陽学園」(飯田市松尾)の認証後初めてとなる2学期の授業が8月21日に始まった。

太陽学園の荒木理事長

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 同制度は2分類あり、利用者数やスタッフの資格などによって基準が定められている。同園は、スタッフの1人以上が教員免許を持ち、週3回以上開所する「学び支援型」の認定を受けた。

 同園理事長の荒木政吾さんは「フリースクールの数が増え、居場所を必要とする子どもが、どこに通えば良いか分かりづらくなっている。県の審査で『学び支援』と認定され、『学ぶならここ』と見極められるのでは」と話す。

 2022年4月に開校した同園は、「地域全体がキャンパス、学びの場所」を掲げ、「人間同士の学びの場」として、小中学生はゲーム機器やスマホを持ち込まないというルールを設け、人と人との関わりを特に大切にしているという。

 現在は小中学生20人、高校生11人が在園し、教師やスタッフ、ボランティアスタッフなど20人が携わる。地域の住民が同園を訪れて「読み聞かせ」「レクリエーション」を行うなど、子どもたちと積極に関わる時間も設ける。荒木さんは「地域の大人がサポーターとして関心を持って協力してくれ、子どもたちを温かく見守ってくださる」と話す。

 1学期中は、同園校舎で小学生から高校生までが学んでいたが、夏休み中は実習などの兼ね合いもあり、松尾自治振興センターを教室とした期間もあるという。2学期が始まったこの日は、児童・生徒が本来の校舎へ登園した。

 2学期を見据えて、荒木さんは「子どもたちは1学期を過ごして学び方が分かってきた。それぞれに慣れたからこそ、踏み出して学びを深めてほしい」と、子どもたちへエールを送る。

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