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喬木村で「志げ子なす」の目ぞろえ会 生産者らが出荷目安など確認

「志げ子なす」の講習会の様子

「志げ子なす」の講習会の様子

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 喬木村の伝統野菜「志げ子なす」の目ぞろえ会が7月23日、防災センター(喬木村)と生産者の中谷秀雄さんの「ほ場」で開かれた。

中谷さんの「ほ場」での講習会

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 当日は同センターに村内の生産者と南信州農業農村支援センター職員、役場職員ら14人が集まり、本格的な出荷を前に、出荷時の大きさや重さや販売の際に貼るシール、生産者組合の規則など確認。その後、中谷さんの「ほ場」へ移動し、整枝、摘葉、摘果作業、追肥、適期収穫について指導を受けた。現在、村内では40人が生産している。

 「志げ子なす」は1955(昭和30)年ごろ、同村阿島の池田志げ子さんの父が天龍村へ仕事に行った時に食べたナスがあまりにもおいしく、種をもらい栽培したのが始まり。当時は、天龍村の伝統野菜「ていざなす」と思われていたが、全く別の在来の貴重な「長なす」であることが判明。長年、志げ子さんが守り続けてきたため「志げ子なす」と名付けた。2015(平成27)年10月19日、信州伝統野菜に認定された。

 果実の先端部がイルカの口のように尖(とが)っており、「赤紫の果皮色であくが少なく、果皮と果肉が柔らかく、食べると口の中でとろけるような食感」が特徴だという。

 生産者の牧内恵さんは「もともと志げ子なすに興味があり、伝統野菜に認定された年に栽培を始めた。実や葉も大きくなるので、重みで折れないように支えたり、夏場のかん水や葉を落として日光がしっかり当たるようにしたりして管理を徹底している」と話す。

 志げ子なすは飯田下伊那の直売所などで扱う。収穫時期は7月上旬~10月下旬。

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