下條小学校・中学校(下條村睦沢)で5月14日、地元特産の高野豆腐を細かく砕いた「粉豆腐」を使った「おとうふパン」が給食で提供された。飯田短期大学(飯田市松尾)生活科学学科食物栄養専攻の学生らが監修し、パン工房「ゆめのや」(飯田市今宮町2)代表の後藤聡さんが商品化した。
粉豆腐は、高野豆腐を細かくすりおろした食品。高野豆腐は豆腐を凍結・乾燥させて作る保存食で、たんぱく質やカルシウムなどを豊富に含むことでも知られる。今回使ったのは、旭松食品(飯田市駄科)製造の高野豆腐「新あさひ豆腐」をすりおろした「新あさひ粉豆腐」。
同取り組みは、高野豆腐(粉豆腐)の栄養機能や健康効果に関する研究で知られる管理栄養士で、同大生活科学学科食物栄養専攻の友竹浩之教授が、学生たちに地域食材の活用や栄養価について伝えてきたことをきっかけに企画した。
製造を担当した後藤さんは4月ごろから試作を重ね、旭松食品の遠山英昭さんも試食に立ち会いながら改良を進めた。完成した「おとうふパン」は粉豆腐を約23%配合。遠山さんは「高野豆腐の香りが感じられ、しっかりとした生地に仕上がった。ハンバーガーのバンズとしても合うと思う」と話す。後藤さんは「今後は30%ほどまで配合を高めたい」と意欲を見せる。
当日の給食メニューは、「おとうふパン」のほか、ペンネのトマトソースかけ、レモンドレッシングサラダ、オニオンスープ、牛乳。給食前には放送委員が校内放送で、「飯田・下伊那地方の特産『凍り豆腐(高野豆腐)』を細かくした粉豆腐を使ったおとうふパン。地元の旭松食品さんの粉豆腐を使い、ゆめのやさんが作った」などと紹介した。
給食では下條小中学校合わせて約300人の児童・生徒に提供し、児童・生徒からは「おいしい」「これをハンバーガーにしたらおいしそう」「豆腐の味がする」「おいしい」などの声が上がり、パンに具材を挟んで食べる姿も見られた。
下條小学校の栄養士、兵藤美穂さんは「給食の食事パンはシンプルなものが望ましいと考えている。たんぱく量が上がる地元食材で、料理にも合うので、『おつふパン』を給食に取り入れたいと考えた」と話す。
後藤さんは「今後は飯田下伊那地域の給食パンとして広げていきたい。通常販売も目指したい」と話す。