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市田柿の出荷始まる 全国へ広がる年末の風物詩

市田柿の出荷が始まった

市田柿の出荷が始まった

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 JAみなみ信州「総合集荷販売センター(豊丘村河野)で11月25日、管内で生産される「市田柿」の出荷が始まった。

飯田下伊那の冬の風物詩「市田柿」

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 この日は、飯田市と松川町、高森町、豊丘村、喬木村、上伊那地域の中川村、飯島町などから約1.1トンが集まった。職員が市田柿の粉の量やシワの深さなど品質を確認し、3階級に選別、検品し、東京や名古屋、大阪などへ早速、出荷した。

 市田柿は年末年始の贈答用として需要が高く、全国の市場を通じて各地に届けられる。出荷のピークは12月下旬になる見込み。

 市田柿は国内外での人気が高く、今年も関東・中京・関西・九州などの市場を中心に輸出先のアジア諸国や北米・欧州へも出荷が進む。海外輸出はシンガポール、ベトナム、マレーシア、タイなどを含む計10カ国に広がり、昨年比で約99.4トンと増加傾向にある。今年は特に「海外GI登録」を活用した販路拡大が進み、1月中旬までに多数の市田柿が届けられる予定。

 JA営農部果実柿課の米山直樹さんは「生産者数は1787人(今年4月時点)で、3月の強風や5月の低温などの気象条件の影響を受けたが、加工は10月下旬から本格化し昨年並みの品質が維持されている」と今年の作柄を紹介する。出荷数量は昨年比103%増を見込んでいるという。

 市田柿の特性や歴史を伝える「市田柿推進協議会」が主催するイベントも予定する。来年1月8日~10日には東京でのコラボイベント、1月22日・23日には名古屋で「県内GI取得産品コラボイベント」を開く。加工品の活用を推進する取り組みとして、市田柿を使った菓子の開発や保存食の提供なども進んでいる。

 米山さんは「出荷のピークは12月で、中旬ごろには飯田下伊那の店頭に多く並ぶ。高温高湿に見舞われ、厳しい環境下で加工が始まった。11月に入り、この時期らしい天候の日が増え乾燥が進んだ。国内外に広がる市田柿の魅力を、より多くの方に知ってほしい」と呼びかける。

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