菓子処「いと忠」本店が6月15日、飯田市松尾へ移転オープンした。
1868(明治元)年創業の同店は、黄身あんをホワイトチョコレートでコーディングした「巣ごもり」を製造販売する。
以前の上郷本店はリニア中央新幹線関連工事に伴い閉店し、2019年ごろに移転先の土地を探し始めたという。社長の横前忠幸さんによると、土地探しだけで3年かかったといい「松尾のこの場所が明るくて雰囲気が良かった。気軽に入っていただけるよう、駐車場を道路に面した店舗前と店舗奥に設けた」と紹介する。
新店舗は2.5メートル×10メートルの広さのトレーラーハウスで、販売エリアと事務所エリアに分かれる。1日3000個の巣ごもりを作る工場も併設する直営店。「移動が可能で、切り替えや入れ替えなどの自由が利く」と横前さんは新店舗の利点を紹介する。
新店舗では現在、定番の「いと忠巣ごもり」の他に、イチゴ、リンゴ、ブルーベリー味の「フルーツな巣ごもりたち」や、プリン味の「カスタード巣ごもり」、甘さ控えめ「天使の巣ごもり」、夏季限定「青梅巣ごもり」、6月限定商品「ピーチ巣ごもり」をそろえる。オープンに合わせ6月26日まで、1個162円の定番の「いと忠巣ごもり」を半額の81円で販売。購入客には1個進呈する。
オンライン販売では6月26日まで、「いと忠巣ごもり」と「フルーツな巣ごもりたち」を半額で販売する。
新店舗オープン当日は、9時の開店から来店客が絶え間なく続いた。横前さんは「移転するまでは菓子製造をやめざるを得ず、本店販売もできなかった」と振り返り、「こうやって大勢の方にお越しいただいてとてもうれしい。新しい店舗へも気軽に立ち寄っていただければ」と呼びかける。
営業時間は9時~17時30分。木曜定休。