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飯田・人形美術館で「つくってみよう匂い袋」 人形衣装の着物生地で体験

完成した匂い袋

完成した匂い袋

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 川本喜八郎人形美術館(飯田市本町)で4月29日、体験イベント「つくってみよう匂い袋」が行われた。

人形制作のために収集された着物生地を使って

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 東京出身で人形美術家の川本喜八郎さんから人形作品214体の寄贈を受け、展示と所蔵を行う同館。川本さんが人形制作のために収集した着物や帯の生地を、昨年、川本さんのプロダクションから改めて寄贈された同館では、「人形衣裳展 川本喜八郎の平家物語」を開催している。

 寄贈された中には端切れも含まれており、「羽織や小紋(こもん)、帯など貴重な生地を活用したい」との思いから、同展示の期間に合わせ初めて開催した。

 当日は10時30分からと13時30分からの2回行い、初回から参加者が順々に集まった。参加者は、数センチ四方の袋状に仕立てた8種類の生地から一つを選び、同館スタッフに手順を習いながら制作に取りかかった。白檀(ビャクダン)の「お香(こう)」を綿で包み、袋に入れ口の部分を糸で結んだ。

 「布によって厚みが違う」「帯の生地は厚みがあって扱いが難しい」など、制作途中の参加者から声が上がる場面もあった。「金糸(きんし)が使われていてぜいたく」「生地の色に深みがあって美しい」など、参加者同士で生地の感想を話し合いながら、10分ほどで匂い袋を完成させた。

 「匂い袋に興味があった。これは面白いと思い参加した」と同市内から訪れた男性は話す。同市内から参加した女性は「専門に集めた端切れがとても素晴らしく、匂い袋も完成し感激した。衣装展も見ていく」と完成した匂い袋を手に話す。

 同館スタッフの市岡佳乃さんは「この後も、匂い袋の制作を予定する。人形制作のために集められた貴重な生地を、匂い袋制作と人形衣装からゆっくり楽しんでもらえれば」と来館を呼びかける。

 開催は5月3日と6月1日の10時30分~12時、13時30分~15時。参加費は500円。開館時間は9時30分~18時30分。入館料は、一般=400円、小中高生=200円。水曜休館。同展示は7月15日まで。

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