飯田のフリースクール「太陽学園」(飯田市松尾)高校部初となる入学式が4月6日、行われた。
同学園が運営する「さくら国際高等学校 南信キャンパス」が高校1期生9人を迎え、松尾自治振興センター(松尾)のホールで第1回入学式を執り行われた。式には、佐藤健飯田市長、熊谷邦千加飯田教育委員長や市議会議員、地域住民など10人ほどを来賓に招いた。
同学園理事長の荒木政吾さんは「私は『一期一会』という言葉を大切にしている。さまざまな出会いを大事にすることで、人生を充実できると実感している。広い知識と専門性を習得し、地域での活動に挑戦することを期待している」と新入生へエールを送った。
代表して式辞を述べた生徒は、「夢と希望を持って、新たなスタートラインに立った。いろいろな事に挑戦し学び、心が強い大人になりたい」と抱負を述べた。
2021年6月に開校した同学園は「オールサポート」を掲げ、小中学生の不登校などの児童や生徒を支えている。同学園に通う中学生のためにも、高校部設立を模索する中で、さくら国際高等学校(上田市)の荒井裕司理事長から提案があったという。
小中高校と特別支援学級の教員免許を持つ荒木さんは「同校の『楽しくなければ学校じゃない』という理念と、荒井さんが『趣味は家庭訪問』と話すのを聞き、自分と同じことを考えていること、シンパシーを感じた」と、連携までの経緯を紹介する。
4月から同学園は、同校からの通信学習システムの提供を受け、「通える通信高校」として、週2回のスクーリング(通学)を促す。高校教員免許の保持者など24人の職員で、マンツーマンの授業や、地域をフィールドに体験や学びを行う特別活動も行い、進学サポートに力を入れる。
理事の福田一誠さんは「多様性の時代。自然や地域に関わり、自分なりの生き方を見つけてほしい」と力を込めて話す。荒木さんは「人との関わりを持って、充実したキャンパスライフを送ってほしい」と願いを込める。