「三味線舞踊発表会」が2月25日、元「割烹(かっぽう)舞鶴」(飯田市追手町)で行われる。
飯田の伝統文化を、かつてのようなにぎわいへ復活させることを目的とし、古典舞踊育成会「飯田まい珠(たま)」を発足した。昨年7月に稽古を始め、三味線と舞踊の担い手を育成している。1期生は舞踊5人、三味線8人が参加する。「令和5年度長野県地域発元気づくり支援金」を活用した事業で、小京都飯田伝統文化育成会が主催する。
当日は、三味線と舞踊を合わせた「さくらさくら」「黒田節」、「端唄 潮来出島(いたこでじま)」を舞踊のみで発表するなど、1時間ほどの舞台となる。
踊り手で参加する1期生の熊谷恵美さんは「伝統文化の日本舞踊を、育んでみたいと参加した。ゼロからのスタートで、立ち方などの所作が難しいが、踊りの楽しさと達成感を前回の発表会で知った。本番まで踊りを振り返り、披露に臨みたい」と意気込みを見せる。
師範の資格を持ち舞踊の指導に当たる花柳春輔(はなやぎはるすけ)さんは「立つ、座るといった日常でも行う動作を、背筋をまっすぐに保ち、ゆっくりと動く踊り独特の表現」と踊りの動きを紹介する。
花柳さんは「興味のある方は来年度の2期生へ手を挙げてほしい。飯田特有の唄や古典を、皆さんに見ていただけるように残していきたい」と呼びかける。
開催時間は13時30分~14時30分。入場無料。