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飯田勤労者共済会会員、「喜久水」の酒蔵見学「たかね錦」の酒を飲み比べも

酒蔵を見学する参加者たち

酒蔵を見学する参加者たち

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 「酒蔵見学と地酒の飲み比べ」イベントが2月17日、飯田で唯一の酒蔵「喜久水酒造」(飯田市切石)で行われた。主催は飯田勤労者共済会。

たかね錦の酒飲み比べ

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 当日は飯田勤労者共済会の会員企業から19人が参加。酒蔵見学の前に喜久水酒造の後藤高一社長が酒蔵の歴史を説明。1943(昭和18)年の企業整備令により長野県内にあった284軒の酒蔵のうち153軒が廃止された中、飯田下伊那では37軒が飯田酒造組合を結成。1944(昭和19)年に下伊那酒造会社を設立し1つの酒蔵に統合され「喜久水」の銘柄だけが残ったという。「澤の亀」「本杉山」「和の柳」「太陽」など、統合前の酒蔵のラベルや、同社が復活させた酒米「たかね錦」などについての話にも耳を傾けた。

 酒蔵見学では、同社の濱島光宏管理部長が実際に仕込み中の酒母やこうじ、もろみの工程を説明し、搾りたての原酒をその場で味わったほか、同社直営店「翠嶂館」では、空気に触れずに運搬できる「キーケグ」という容器に収まった日本酒を試飲したりするなどした。

 会場を「ビーラクスマツカワ」に移し、食事を楽しみながら「たかね錦」を使って醸した純米吟醸原酒、吟醸酒、純米酒、生もと純米酒、本醸造酒の5種類を、精米歩合や造りの違いなどを見ながら飲み比べた。

 参加した林辰彦さんは「めったに見られない酒造りの現場を見れた。これからも喜久水を飲みたい」と話す。古林登美子さんは「初めて飲む酒もあって新しい発見があって良かった」と感想を述べた。

 後藤社長は「酒造りのシーズンで搾りたての酒を飲んで喜んでいただけた。地元の人に知ってもらういい機会になった」と手応えを感じていた。

 イベントを企画した同会の深尾仁さんは「初めて地酒のイベントを行ったが、楽しんでもらえて良かった。今後も会員の皆さんにリラックスして楽しんでもらえるイベントを企画したい」と話す。

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