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リニア関連施設の仮囲いに「下伊那の未来」を描く子どもたちの絵

仮囲いに絵を描いた高森町の小学生たち

仮囲いに絵を描いた高森町の小学生たち

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 JR東海が12月9日、高森町と喬木村にあるリニア中央新幹線ガイドウェイ側壁製作保管ヤードの仮囲いに装飾された、両町村の子どもたちが描いた絵の除幕式を行った。

飾られた絵は高さ3メートルの仮囲いで長さ50メートルにわたる

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 同プロジェクトは、両町村から「殺風景な同保管ヤードの仮囲いを子どもたちの描いた絵で明るい雰囲気にしたい」との要望があり実現したもの。リニア中央新幹線の建設主体であるJR東海と沿線自治体である両町村、工事を担う清水建設が共同で行う。子どもたちが描いた絵を大きくプリントすることでリニア中央新幹線の存在がより身近に親しみやすい存在になるのが目的。JR東海中央新幹線長野工事事務所の杉浦禎信(よしのぶ)所長は「華やかで明るい雰囲気になった。工事は安全第一で進めていくのはもちろん、リニア中央新幹線を、より身近に親しみやすく感じてもらうことも大事」と話す。

 高森町のヤードの仮囲い(高さ3メートル長さ50メートル)は、高森南小学校4年生108人、高森北小学校5年生15人が「高森町の未来」をテーマに、高森中学校美術部の3人が「躍進」をテーマに描いた絵、合計126点を装飾した。

 高森町の子どもたちが描いた絵は、リニア中央新幹線の車体と共に「市田柿」「柿丸くん」、「リンゴ」「自然」などといった高森町の特徴を表す絵が目立った。高森南小学校の田本けい子校長は「もっと近代的な建物とかを描くのかなと思ったが、子どもたちが豊かな自然を描いていることに心が動かされた」と意外だった感想を明かす。壬生照玄高森町長は「高森町の将来を想像できる絵を描いてくれてとても明るい雰囲気になった。子どもたちにとっても未来を考えるいい機会になったのでは」と地元の子どもたちに感謝を伝えた。

 喬木村のヤードの仮囲い(高さ3メートル長さ70メートル)は、喬木第一小学校6年生27人、喬木第二小学校6年生4人、喬木中学校有志3人、たかぎ保育園・南保育園有志104人、飯田養護学校6クラス(小・中等)40人前後が描いた絵、合計140点を装飾。

 ヤード仮囲いに描かれた子どもたちの絵は当分の間、公開する予定。

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