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飯田・下伊那農業高校生徒が「地域おこし弁当」 地元飲食店と共同開発

アドバイスを受けながら調理する生徒

アドバイスを受けながら調理する生徒

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 飯田下伊那農業高校(飯田市鼎名古熊)のアグリサービス科3年生が飯田市内の飲食店と共同開発している「地域おこし弁当」の最終仕上げが12月8日、行われた。

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 同取り組みは、生徒が地域資源である食材の流通から消費までを学習する内容で、「南信州うまいもん協議会」に加盟する6店舗が協力する。9月に顔合わせを行い、各店と生徒が6グループに分かれ、弁当のコンセプト、使いたい食材、調理法の提案、企画書作りなどに取り組み、パッケージ選び、盛り付けなども考えた。3年の秦美優さんは「自分たちが考えた内容が、どんどん形になっていくのがうれしかった」と振り返る。

 この日は各店代表者からアドバイスを受けながら調理し、盛り付けまで行った。参加店「あずまし屋」(銀座5)の金森優貴さんは「みんなの思いが詰まった弁当が完成した。大人は頭で考えて選択肢から外してしまうようなことにも挑戦する姿勢に刺激を受けた」と話す。

 今回完成した弁当は、「あずまし屋」と開発した「う『メェ~』弁当」、「壱(いち)」(大瀬木)との「故郷の味!壱推し弁当」、「かなえ茶屋」(鼎一色)との「夢叶(かな)え弁当Part2」、「からあげビリー」(鼎一色)との「レアカツサーモンプレート」、「KURANO(くらの)」(仲ノ町1)との「KURA農BOX」、「Trattoria Gastronomia MOND.(モンド)」(大通り2)との「おし鹿よ~弁当」と、各店の特色も生かした6種類。

 食材には「千代ねぎ」「ゲンスケカブナ」など地元の伝統野菜や、同校で飼育栽培した信州黄金シャモ、米「風さやか」など、可能な限り地元の食材を選んだ。3年の杉本琉希さんは「店の人のおかげで、想像以上の弁当ができた」と話し、山崎晴陽さんは「地域の食材のおいしさを知ってもらうきっかけになれば」と期待を寄せる。

 仕上がった弁当を各店が製造し生徒が接客する販売会を来年1月20日・21日、イオン飯田アップルロード店(鼎一色)で行う予定。

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