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飯田天龍峡の直売所「あざれあ」がリニューアル 朝採れ夏野菜並べる

佐藤文紀さんと宮澤彩さん

佐藤文紀さんと宮澤彩さん

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 農産物直売所「あざれあ」(飯田市龍江、TEL 0265-27-4885)がリニューアルオープンして、5月9日で1カ月を迎えた。

農産物直売所あざれあ

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 2007(平成19)年に同市へIターンした佐藤文紀さんが4月から指定管理者を務める同施設。埼玉県出身の佐藤さんがニュージーランドで暮らした時に、山に憧れ長野への移住を決め果樹園などを営む中で、同市が「あざれあ」の指定管理者を募集していることを知り応募した。建物内の日当たりの良い場所を飲食スペースにリフォームし、厨房との行き来をしやすくした。食品の直売所には使い勝手を考えた加工室を併設する。

 あざれあ生産者組合には現在、同市の他に泰阜村、阿智村、売木村、天龍村、根羽村、阿南町の農家110軒が登録し、その日に収穫したキャベツ、ブロッコリー、セリ、フキに続いて、夏野菜のトマトやキュウリ、ズッキーニも店頭に並べる。龍江地区の農家のグループ「楓」の竜峡(りゅうきょう)小梅漬けや、「かっこうの会」の福神漬けも人気の品で、度々売り切れになるという。飯田下伊那地域の企業や個人で生産する、菓子やパン、調味料、乾物や冷蔵食品など100種類以上が並ぶ。食器などの陶芸品や手芸・工芸品もそろえる。

 予約で使える施設は、加工室(平日9時~17時、3,000円)、厨房(同、5,000円)などの他に、夜や土曜・日曜・祝日にも対応し見学も受け付けている。同施設店長の宮澤彩さんは「厨房などの調理用具も自由に使っていただける。週1回だけレストランを開きたいなど、使い方も自由。まずは気軽に見学にお越しいただければ」と来店を呼びかける。

 宮澤さんは地元の下伊那農業高校食品化学科を卒業し、ワーキングホリデーでニュージーランドに過ごした経験を持ち、海外で暮らし飯田の良さを再認識したという。「海外で自然がいいなと感じた時に、全て飯田にあるものだと気が付いた。農家の皆さんのおかげで、リニューアルオープンができた。私も野菜を育てることが好きなので愛情がこもる。こんなにおいしい地元のものを、ぜひ食べていただきたい」と笑顔で話す。

 佐藤さんは「大勢の観光客が足を止める場所になるように、少しでも助けになれれば。地元の方にとっても、ここへ来れば大丈夫と思ってもらえるように、多くの品を並べ続けられるよう頑張りたい」と意気込みを見せる。

営業時間は9時~17時(施設利用は22時まで)。

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