南信美術会による「第79回南信美術展」が現在、JR飯田駅前の「丘の上 結いスクエア」(飯田市東和町、TEL 0265-22-4149)」で開催されている。
芸術作品を制作する作家らで構成する南信美術会は1946(昭和21)年に作品展を始め、日本画・洋画・彫刻・工芸と昨今はジュニアが加わり5部門で展示。今年は124点の作品が並ぶ。今回の長野県知事賞には山田麻裕さんの日本画「幻」が、飯田市長賞には村松希さんの洋画「わたしの太陽」が、それぞれ輝いた。
同協会会長の手塚俊尚さんは、山間を流れる川の風景を描いた山田さんの作品を、「水墨画のようでもあり、現代的な感覚で仕上げてあり、絵が新鮮」、白色と黄色で大きく画面を構成する村松さんの作品を「個性があふれ、一つ一つ丁寧に描かれている」と、それぞれ紹介する。
会場の「丘の上 結いスクエア」はオープンから1年を迎え、作品展示の隣は学習スペースで、多くの学生が集う多目的な場所になっている。「10~90代と幅広い世代の作家の作品が並ぶ。作家の主張が感じられる大きな作品が多く、表現の幅が広くなった。高校生の作品も、しっかりとした中身で質が高い。学習に来たり、買い物に来たりした方にも立ち寄っていただければ」と、手塚さんは来場を呼びかける。
開場は9時~17時。(最終日は15時まで)入場無料。今月21日まで。