飯田短期大学(飯田市松尾代田)が4月4日、男女共学となって初めての入学式を行い、男子学生24人を含む209人の新入学生を迎え入れた。
同大学は昨年度までの校名が「飯田女子短期大学」で女子学生のみの学校だった。本年度は、1967(昭和42)年に開学してから57年目にして初めて男子学生を受け入れた。
入学式では出席者全員がマスク着用で臨んだ。その理由について、同大学の高松彰充学長は「資格取得のため、病院や介護施設などいちばん弱い人たちを相手にする職場で勉強するので、必要以上に気を配らないといけない」と諭した。式辞では「今まで女性中心だった保育や介護の現場で、男性が一般的になってきたのが共学とした理由。大学の新たな一ページを歩む新入生は、コロナ禍など大変な時を経験してきたが、どんな状況になっても諦めずに前へ進むのだという気持ちを持ってほしい」と語りかけ、「和顔愛語、先意承問」の言葉を贈った。
男子学生で食物栄養専攻の山下徹さんは「将来は食の仕事に就きたくて料理の勉強をしたかった。共学になることで道が開けたと思った。キャンパスライフをエンジョイしたい」と笑顔で話す。同じく関島輝さんは「地元の食材を広めたいので、将来は6次産業で起業したい。ここで多くの事を吸収し、さまざまなニーズを調べて勉強していきたい」と意気込む。