中央自動車道、飯田インターから車で5分ほどの場所に位置する「イオン飯田アップルロード店」（飯田市鼎一色）が10月25日、1階食品フロアを改装オープンした。

フラワーアレンジメントなど紹介するスタッフ

　1995（平成7）年に開業した同店は全館をリニューアルし、「そよら飯田アップルロード」として来年、リニューアルオープンする。今月から準備を進め、この日はリニューアル第1弾として、1階・食品フロアを改装オープンした。

　「おいしい、簡単、便利」をコンセプトに、店内調理スペースを増設し、「PIZZA　SORRIDERA（ピッツァ・ソリデラ）」、魚総菜（そうざい）「魚魚炎（ととえん）」、焼きたてパン「Bread Factroy（ブレッド・ファクトリー）」を新設。従来の生花コーナーには園芸用品などを取りそろえ、食品売り場と生花コーナーの総面積を従来の1.4倍に広げた。

　イオンリテール北信越カンパニー広報担当の本間由布子さんは「夫婦で仕事をする方や、一人で暮らす方など生活様式が変化した。忙しい中でも、『家に帰り冷蔵庫や冷凍庫を開ければ、すぐに食事をとれる』というニーズに合わせた」と、新しい売り場や商品を紹介する。

　店内で焼き上げるピッツァを並べる「ピッツァ・ソリデラ」には、1ピースや4種類1セットなど多様なバリエーションをそろえる。本間さんは「高温で短時間に焼くことで、『もちもち』食感のピッツァが仕上がる」と紹介する。

　冷凍食品コーナーは以前の売り場面積の1.7倍とし、従来のメーカー商品の数を増やし、ギョーザやお好み焼きなど専門店の商品をそろえ、デパ地下で人気の「ロック・フィールド」商品も並べる。

　同店の鮮魚コーナーには全国から仕入れた鮮魚がならび、今回のリニューアルで新設した「魚魚炎」には、店内で調理した「焼き、揚げ、煮」魚をそろえる。オープン当日は「タラカツ」が開店から早々に売り切れ、調理したての同商品を並べる店員の姿が見られた。焼魚弁当などの種類もそろえ、小食の人に向けた小盛り弁当もそろえた。鮮魚担当の長谷川さんは「新鮮な魚に手をかけて、素材のおいしさが伝わるように料理している」と話す。

　焼きたてパン「ブレッド・ファクトリー」には、調理パンや菓子パン、食パン、ドーナツなど60種類ほどを並べる。担当の多賀さんは「老若男女、幅広く愛される口溶けの優しいパン」と紹介する。同市内から来店した女性は「差し入れにと思って選んでいるが、種類が多くて楽しく悩んでいる。どれも食べたくて、自分へも買いたくなった」と、パンを眺めながら話す。

　パンコーナー横に、イートインスペース「EAT IN」とセルフで購入するコーヒー販売機を備えた。カウンターとテーブルで合わせて44席を用意し、店内で購入した商品を飲食するスペースとする。

　生花コーナーには、プレゼントや自宅用などの切り花や仏花、ブーケなどを数百円からそろえる。アレンジメントフラワーや観葉植物や季節の花などの鉢物、ガーデニング用品も並べる。生花売り場担当の松下さんは「お客さまに喜んでいただけるよう、さまざまな種類の花をそろえる」と話し、小林さんは「来店した瞬間に目にとめて、楽しんでもらえるようにする」と紹介する。

　長谷川三広店長は「来店した方から、すしや刺し身、焼きたてなどの要望が多くあり、作りたてを提供していける。毎日の買い物を楽しく、便利に、ここへ集ってもらえるようにしたい」と意気込む。

　1階食品売り場の営業時間は8時～23時（その他の売り場は9時～22時）。