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貼り絵作家・小山実さん×銅版画家・安藤睦子さん 阿智村の古民家で二人展

二人展を紹介する安藤睦子さん

二人展を紹介する安藤睦子さん

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 貼り絵作家・小山実さんと銅版画家・安藤睦子さんの二人展「阿智村・夢のつばさ」が10月11日、「古民家つぼや」(阿智村駒場、TEL 0265-48-0556)で始まった。

小山さんの表装作品「ひまわりの中にウナギと宝袋」

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 安藤さんは「以前から小山さんと二人展を開きたいと思っていた。職場で声に出してみたところ、上司や同僚から『ぜひ、開催してみたら』と言われ思いがかなった」と開催のきっかけを振り返る。同展では、小山さんの作品17点、安藤さんの作品11点を並べる。

 同村通所授産施設「夢のつばさ」の利用者で貼り絵作家の小山さんは、1987(昭和62)に貼り絵と出合い制作を始めた。2012(平成24)年には「長野県障がい者文化芸術祭」で優勝賞に輝くなど数多くの受賞歴を持つ。

 同施設スタッフで銅版画家の安藤さんは1996(平成8)年に銅版画と出合い制作を始め、飯田版画研究会に所属し、日本版画協会準会員でグループ展や個展を各地で開いている。

 同会場は、昭和初期に建てられた町家造りの古民家で、以前は呉服店を営んでいた。学習会やイベントなどを時折開催し、2階は「アートギャラリー」として貸し出している。安藤さんは「せっかくなら地元のこの場所で、出かけてもらうのに良い季節をと考えた。作品を並べてみると思いのほか良かった」と会場を眺めながら話す。

 今回の展示に合わせ、小山さんの作品の表装を湯沢雲揚堂(喬木村阿島)へ依頼したところ、飯田創造館で11月2日・3日に開く「表装作品展」への出展を依頼されたという。安藤さんは「縁がつながってうれしい」と、小山さんの表装作品「ひまわりの中にウナギと宝袋」を紹介する。

 「小山さんの作品は題材や色使いなど発想が豊かで、作品一つの中に動物や植物、海、山と、ありとあらゆるものが登場する」と安藤さん。初日に訪れた観客から「どの作品が好き?」と投げかけられた小山さんは「全て好き」と答えた。安藤さんは「一つが大きい小さいではなく、それぞれにその時の思いが込められていると感じた。多くの方にご覧いただければ」と来場を呼びかける。

 開催時間は9時30分~15時30分。観覧無料。10月28日まで。会期中の休館日は22日~24日。駐車場は駒場区自治会館。

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