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飯田市美術博物館で「びはくで夏休み」 忍者メシを作るワークショップも

来館を呼びかける学芸員、専門研究員

来館を呼びかける学芸員、専門研究員

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 飯田市美術博物館(飯田市追手町、TEL 0265-22-8118)で8月11日、ワークショップイベント「ワクワクびはくで夏休み2024」が開催される。

忍者メシ「兵糧丸」調理中

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 「美術博物館へ気軽に訪れてほしい」との思いで、2006(平成18)年から同館ならではのワークショップを企画し、「美博まつり」として毎年夏休みに開催してきた。2020年からコロナ禍で開催日程などを工夫し、趣旨を引き継ぎ開催し続け、「ワクワクびはく夏休み」として今年で5回を数える。

  ワークショップは、アンモナイトなどの化石の模型を作る「化石レプリカをつくろう」、透明なボトルの中に庭を作る「とうめいボトルでコケリウム」、牛乳パックで獅子を作って学ぶ「パクパクおししをつくろう」、紙粘土で自由に製作する「へんてこマスコットをつくろう」、同館の秘密の場所を巡る「ドキドキびはく名所ツアー」など。

 今回からの初企画は、地域に現存する古い建物模型を作る「古い建物の模型を作ろう」と、戦国時代の「兵糧丸(ひょうろうがん)」を作る「忍者メシをつくろう」。各分野の学芸員や研究専門員、ボランティアスタッフが案内する7つのワークショップは電話か同館受付での予約が必要で、7月23日から先着順で受け付けている。

 「飯田・城下町サポーター」のメンバーが企画する「忍者メシをつくろう」で挑戦する「忍者メシ」は、黒ゴマや蜂蜜、米粉、きな粉を混ぜ、直径3センチほどの球体に丸めて蒸して完成する。同館副館長補佐で学芸員の織田顕行(あきゆき)さんは「当時の調理方法から、子どもも作りやすく食べやすいものを選んだ。楽しく作って味わってほしい」と紹介する。

 「とうめいボトルでコケリウム」では、同館敷地内のコケ10種類ほどを使い、参加者が透明ボトル内へ自由に「庭」を作る。同館学芸員の四方圭一郎さんは「夢中に作る参加者がとても楽しそうでうれしかった」と昨年を振り返り、「コケの色や形をじっくり観察しながら、自由に作ってほしい」と紹介する。

 当日は、同館内の全ての展示やプラネタリウム観覧(当日、整理券配布)が無料となるほか、予約不要で参加できる「クイズラリーびはく探検の旅」も開催。館内にある複数のクイズに挑戦し、全問正解でサイコロを振り、出た目の数に合わせ、サメの歯やアンモナイトの化石などを進呈する。

 四方さんは「自分で考えながら手を動かして作るのは楽しい体験。夏休みはぜひ、『びはく』へお越しいただければ」と来館を呼びかける。

 開館時間は9時30分~17時(予約受付時間も同様)。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。ワークショップによっては参加費50~200円が必要。

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