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飯田でFMラジオ工作教室 作ったラジオを災害時に役立てて

興亜エレクトロニクスの技術指導員と親子ではんだづけをする参加者

興亜エレクトロニクスの技術指導員と親子ではんだづけをする参加者

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 FMラジオ親子工作教室が5月25日、飯田商工会館(飯田市常盤町)の商店街交流ホールで開催された。

ラジオ出演する友達の声をガラス越しに聴く参加者

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 飯田エフエム放送が主催し、総務省の情報通信月間事業として電波利用の啓発を目的に開く同教室。2015(平成27)年に第1回を開催し、2020年からコロナ禍で休止していたが、昨年4年ぶりに復活。今年は42人の子どもたちが親子でラジオを製作した。

 午前中、小学校低学年の親子12組12人が「かんたんコース」に挑戦。工作が終わると、飯田エフエムの生放送「どようはど~よ。」に出演。スタジオの外からはガラス越しに話す友達の声を、自分が作ったラジオで聴く体験をした。番組を聴いた児童からは感動の声が聞かれた。ラジオに出演した早川輝(こう)さん(小1)は「難しかった。音が聞こえた時はびっくりした」と話す。富田伊織さん(小1)は「基盤に部品を刺すところが難しかった」と振り返る。

 午後、高学年の親子27組30人が「中級コース」に挑戦。はんだごてを使うため、抵抗器などを製作する興亜エレクトロニクス(阿南町西條)の技術指導員10人が、子どもたちの工作をサポートした。初めてはんだごてを使う児童が大半で、はんだ付けの練習から始め、14の工程を苦労しながら親子で協力して進めた。参加者全員が2時間弱で完成させた。関口岬輝(こうき)さん(小5)は「昨年も参加して作ったことがあったので、スムーズに作ることができた」と話す。伊藤遥人(れいと)さん(小5)は「はんだを溶かして付けるのが難しかった。あんな構造で音が出たのにはびっくした」と感想を述べた。

 飯田エフエムの堀竜也局長は「年頭に起きた能登半島地震など、近年は自然災害が多い。子どもたちが作ったラジオが必ず役に立つので大切にしてほしい」と災害時のラジオの重要性を訴えた。

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