飯田短期大学(飯田市松尾代田)が5月23日、開学記念式典と開学記念行事を開き、学生や教職員が同大の歴史を振り返るとともに、創立60周年記念事業として制作したオリジナルキャラクター「いいぽん&ころりん」を披露した。
同大の開学記念日は、1967(昭和42)年5月27日に開学式を開いたことに由来する。同年4月1日に開学した同大は、開学に至るまで支援や協力を受けた関係者を招き、同年5月27日に開学式を開催した経緯から、学則で同日を「開学記念日」と定めている。毎年5月末に開学記念行事を行っており、今年も全学生と教職員が一堂に会した。
式典では、武分祥子学長が講話を行い、地域との関わりや大学創立の歴史を紹介した。武分学長は、1961(昭和36)年の「36災害」で天竜川沿いなどに大きな被害が出た際、現在の校舎が立つ代田山の土砂が運ばれたことで平地ができ、その後、地域から教育機関設立を求める声が高まり、高松学園による短期大学創立へつながった経緯を説明。「地域に求められ、地域の協力によって建てられた学校」と振り返った。
併せて、創立60周年を記念したオリジナルキャラクター「いいぽん&ころりん」も紹介した。2023年の共学化を機に「大学を象徴するキャラクターがあれば」との声が上がり、60周年の節目に制作を決定。学生から寄せられたイラスト案を元に、デザイン会社「プラルト」(松本市)が制作し名前は学生公募で決定した。
キャラクターは、自然豊かなキャンパスで見かける「たぬき」をモチーフに、大学カラーのエメラルドグリーンを採用。飯田市を象徴する「リンゴ」の要素も取り入れ、地域とのつながりを表現したという。
記念行事では、「学内謎解きミッション」「ボッチャ」「囲碁ボール」を行った。学生投票で選ばれた執行委員が式典に向けて準備を進め、学科や専攻を超えて交流した。ボッチャと囲碁ボールは、運動の得意不得意に関係なく誰でも気軽に参加できる競技として企画したという。
運営に携わった学生は「みんなが楽しんでくれるか不安もあったが、けがなく無事にできて良かった」と振り返る。別の学生は「普段は学校の歴史に触れる機会が少ないが、開学記念の日に先輩方や地域の方々の協力、皆さんの思いに触れることができた。良い機会になった」と話す。
武分学長は「今まで積み重ねてきた歴史と伝統、応援してくれる地域の方々の存在を感じながら、先輩たちが築いてきたものに自信を持ち、元気いっぱい学校生活を送ってほしい。普段の学びや地域活動にも生かしてもらえれば」と呼びかけた。