道の駅「南信州とよおかマルシェ」(豊丘村神稲)で「世界ニホンザルの日」の12月3日、豊丘村在住の井出十夢(とむ)さんとニホンザルの「コモ太」くんが芸を披露した。
「世界ニホンザルの日」は1948(昭和23)年12月3日、宮崎県の幸島で初めてニホンザルの調査が行われたことから、2021年、日本モンキーセンター(愛知県犬山市)が呼びかけ制定した。今回のイベントはニホンザルについて詳しく知ってもらうのが目的。「TOM&KOMOTA」の猿回し公演の他、コモ太くんの体重当てクイズやニホンザルの餌の原料を当てるクイズ、ニホンザルの生態の説明のパネル展示、グッズの販売などを行うブースを設けた。
コモ太くんは2019年11月に茨城県水戸市で猿回しデビューし、芸歴5年の16歳の雄。体重は8.96キロと通常のニホンザルより少し小さめだという。好きな食べ物はシャインマスカット。井出さんと一緒に豊丘村に移住し共同生活を続けながら、2022年3月、とよおかマルシェでデビューし、定期的に公演を行う。
当日はボール乗り、輪投げ、ハードル飛びなど、井出さんがコモ太くんの芸歴や性格などの話をしたり、ボケるコモ太くんに突っ込みを入れたりしながら息の合った芸を披露した。井出さんはイベントのきっかけを「公演を見に来たお客さんからニホンザルについてさまざまな質問を受ける機会が多くあった。とよおかマルシェに企画を相談したら快く引き受けてくれた」と話す。公演後、「今日は寒いのによく頑張ってくれた」と相棒を笑顔で褒めたたえた。
飯田市内から訪れた女性は「面白かった。かわいらしいのと2人の息がぴったりで楽しかった
」と話していた。