飯田市の天龍峡地元有志の「ねやねや天龍峡実行委員会」が企画制作するインバウンド向けの旅行商品「DEEP EXPERIENCE THE INAKA -TENRYUKYO・IIDA CITY-」の販売が11月12日に始まった。販売は南信州観光公社。
同商品は、南信州で過ごす日本の田舎体験をうたうインバウンド向けの旅行商品。飯田市が実施主体となり観光庁の「特別な体験の提供等によるインバウンド消費の拡大・質向上推進事業」の採択を受けて催行する。南信州観光公社が提供する農家民宿を高付加価値化し、天龍峡を舞台にした田舎体験をするツアーで、同実行委員会が天龍峡でのさまざまな体験企画を担当する。
ツアー内容は、飯田線の特急伊那路号の車両を貸し切り、JR豊橋駅から天龍峡駅までの車内では、食べログの「The Tabelog Award 2024」でGoldに輝いた飯田の日本料理店「柚木元」監修のおつまみと酒を提供し、地元の食材や食文化への理解を深めてもらうことから始まる。
天龍峡では、飯田の古典芸能を伝承する「和遊楽」や伝統的農村芸能の「今田人形浄瑠璃」の鑑賞。「リンゴ」「天龍峡黒豚」を味わう農業畜産体験。国定公園内の名勝を下る天竜峡ライン下り、地域住民と触れ合う農家民泊など、地域資源を生かした体験型の観光を提供する。
同実行委員会の松尾明則さんは「田舎の人との触れ合いを大切にした。田舎のおばちゃんたちと餅つきや五平餅作りを体験することをパッケージとして販売できれば、インバウンド需要に応えて地元の経済が回って、活性化につながる第一歩」と話す。「人の温かさが特徴の地域なので、ぜひ体験してほしい」と参加を呼びかける。
ツアーの催行日は、2025年1月10日~12日、同12日~14日、同17日~19日、同19日~21日、同24日~26日の全5回。申し込みは南信州観光公社で受け付ける。