地域型保育「IRIE COCO(アイリー・ココ)ほいくえん」(飯田市大瀬木)が9月24日~27日、プレ開園した。
同園は、障害福祉事業を営む「HEART」の0~2歳児を対象とする地域型保育所で、延べ床面積78. 98平方メートルの平屋で、遊び場の他に、未満児用のトイレや手洗い場を備える。同園長で保育士の資格を持つ大間佳那子さんが事業所内に保育所を開き、原舞奈さん、西村由香さん、塩澤いほえさんの保育士3人が在籍する。
プレオープン初日の9時30分ごろに最初の参加者が訪れ、10時ごろまでにこの日の参加者がそろい、6家庭と0~3歳の子ども7人が遊びをそれぞれ楽しんだ。市内から参加した母親は「友達から聞き、広い場所で安心して参加できた。子どもも楽しそうだった」と話す。
東京でプロダンサーの仕事をしていたという大間さんは「東日本大震災があり、地元に戻ることを考えた」と当時を振り返る。実際に地元へ戻り「何か仕事をしなければ」と思ったときに、保育士免許を取得していたので保育士として働き始め「保育って楽しい」と実感したという。
3人の子どもを育てる大間さんは育休などを経験する中で、「子どもたちが健康で楽しく、保育士が働きやすい、保護者と保育士の2つの目線だからできる保育を」と自身で保育園を運営することを考え、昨年5月ごろから動き始めた。
「多くの方がプレオープンに足を運んでいただき、お子さまの楽しそうな様子がうれしい」と大間さんは話す。「昼間は子どもと過ごし、子どもが寝ている夜中に開園に向けての準備は大変だった。子どもたちが、のびのび楽しく過ごしていた飯島町での保育園での経験は貴重。自宅にいるような家庭的な保育園を目指したい。何より、子どもたちの笑顔を守っていきたい」と、今後に向けて抱負を語る。
開園説明会を11月に予定し、園児募集を始める。