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閉館後の飯田市立中央図書館で「紙飛行機大作戦」 飛行距離競う

競技を終えた参加者

競技を終えた参加者

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 紙飛行機の飛行距離を競う「本の森でとばせ!紙飛行機大作戦」が7月27日、飯田市立中央図書館(飯田市追手町)で開催された

先端をできるだけ細く作った

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 同館職員が「閉館後に広い館内で紙飛行機を飛ばしてみたい」との思いで夏休みに合わせ企画し、今年で2回目の開催となった。紙飛行機を輪ゴムなどの他の素材を使わず、紙だけで作ることをルールとし、2歳から大人までの14人の参加者が思い思いの紙飛行機を手にエントリーした。

 18時に閉館を迎えた同館の本の貸し出しカウンター前に参加者が集合し、イベントが始まった。司書の田中瑞絵さんが、競技の説明と、「折り紙ヒコーキ協会」会長の戸田拓夫さんの著書「紙ヒコーキで遊ぼう!飾ろう!」などの図書を参考に、「遠くまで紙飛行機を飛ばすフォーム」などを解説。その後15分ほど、参加者は同館内の好きな場所で飛ばし方を練習し、それぞれで競技前の最終確認を行った。

 昨年の同イベントでは、紙飛行機を飛ばす位置から見て真正面にある本棚を越えることに苦戦した参加者が多かったという。「ここが難所。この本棚を越えられるかどかが勝敗を左右しそう」と田中さんは飛行コースを紹介。競技に影響が出ないように、飛行ルートにエアコンの風が影響を及ぼさないよう調整した。

 18時20分になると、館長の瀧本明子さんがデモンストレーション飛行を行い、競技がスタート。参加者は、1人1回ずつ、順番に同館の「中(なか)2階」から1階のスペースへ向け紙飛行機を飛ばした。2巡目まで行い、最も遠くまで飛ばした参加者を金メダルとするルール。飛行機が着地した場所には、審判役の同館職員が選手のエントリーナンバーのシールを貼り記録した。

 参加者が飛行機を飛ばす瞬間は全員からエールが送られ、飛行機が飛ばされると「おー」「惜しい」「すごい」などの歓声が上がった。2巡目を終えたところで競技は終了。表彰式では、上位3人には同館職員が折り紙で作った金・銀・銅メダルと賞品を贈り、参加者全員から拍手が送られた。

 金メダルに輝いたのは、家族で参加したという小学1年の唐木翼さんで、「飛行機を飛ばした人みんなが上手に飛ばして楽しそうだったから良かった」、銀メダルに輝いた、兄弟で参加したという小学5年の遠山実咲さんは「兄が作ってくれた飛行機を飛ばした。昨年からのリベンジで参加した」と、それぞれ話していた。

 瀧本さんの「来年も参加してくれる人」との投げかけに、全員から「参加する」との元気な声が上がり、競技後には早くも来年に向けて紙飛行機を飛ばす参加者の姿もあった。「小さな子どもの参加もあり、エントリーもあり、うれしい。夏休み中は催しが他にもあるので、ぜひ来館していただければ」と利用を呼びかける。

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