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飯田市の和食処「松葉」夜営業再開 「松葉弁当」や会席料理などそろう

駄科の「和食処 松葉」

駄科の「和食処 松葉」

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 和食処「松葉」(飯田市駄科)が6月1日、夜営業を再開した。

松葉弁当

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 1984(昭和59)年創業の同店は、「松葉弁当」「天重」(以上1,200円)などの「御弁当」「御重」のほか、「松葉定食」(2,100円)や「まぐろ刺し身定食」などの「定食」メニューが開店から続く人気メニュー。夜は、一品料理や宴会、会席(4,500円~)料理をそろえる。

 店主の松澤嘉貴さんは高校卒業後に料理の専門学校へ通い、県外のリゾートホテルで5年見習いとして料理を学んだ。その後は東京や仙台などで、地元の食材を生かして料理する和食店で経験を重ねた。

 8年ほど前に地元である同市へ戻り、自身の店「やわらの」(長姫町)を構えた。その矢先、松葉創業者の父親、伸一さんが亡くなった。嘉貴さんは「父親が開いた店、地元の人が通ってくれる店を守りたい」との思いで、昼は「松葉」、夜は「やわらの」の営業を続けてきた。

 2店舗は車で20分ほどの距離にあり、行き来に時間がかかることや、両店の食材管理が大変なこともあり、1店舗での営業に決めた。「松葉創業からの伝統的な日本料理」と「やわらので提供した自身の経験で培った料理」の両方を提供するという。

 トウモロコシの寄せものやアユの塩焼き、アナゴの酒蒸し、天ぷらなど、「おいしい時季に食べてほしい」と旬の食材を多く取り入れる。「朝一番の市場や、修業時代からの縁で仙台や新潟の港から直送で魚を仕入れる」と食材にもこだわる。夏に向けて、休んでいたメニューの復活や一品料理も徐々に増やす予定という。

 夜営業再開で、「なじみの来客があり、個々で足を運んでくれる姿が夜に多く見られ、とてもうれしい」と松澤さん。「寡黙に仕事に集中していた父の姿が心に残っている。料理の道へは悩まず進んだ」と振り返りながら、「スタッフに助けてもらいながら、料理を概ね一人で担当しているのでお待たせしてしまうこともあるかもしれないが、和食料理の『焼き魚』や『刺し身』など、良いものを提供していきたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は、11時30分~14時。17時30分~21時。水曜定休。

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