飯田市健康増進施設「ほっ湯(と)アップル」(飯田市松尾)が6月1日、営業を再開した。
1999(平成11)年にオープンした同施設は、アルカリ性単純温泉「松尾水神温泉」を源泉とする浴室と露天風呂、運動や歩行用とする温泉プールがあり、食堂や研修室などを備える。施設の経年劣化に対応するため、機械設備の交換や内外装などの改修工事のため、4月1日から5月31日まで休業していた。一昨年から長期的な改修計画を立て、総工費は8,400万円。
同市こども未来健康部の土屋充彦係長は「全体のイメージを変えず、アクセントをつけることで、ホールなどを明るい印象へとリニューアルした」と紹介する。内外装の大きな改修はオープン以来だという。利用者が使うスペースの照明器具を全てLEDへ変更したほか、交流スペースのエアコンの増設やプールのトイレの改修を行い、脱衣室の扉やロッカーなども新調した。
地元の緑ヶ丘中学校1年4組(昨年度)の生徒が「ふるさと学習」で同施設について学習し、「コロナ禍で利用者が減少した」ことなどを課題に、「中学生・高校生料金の設定」を提案。同施設などで検討し「地元の中高生がワンコインで利用できるように」と、6月1日から中高生の利用料金を下げた。
同施設社長の鋤柄全(あきら)さんは「利用料金で入浴とプールの両方を利用いただける。県内外から多くの方に利用いただきたい」と来館を呼びかける。同市の広報冊子「広報いいだ6月号」には、同施設で今月中に利用できる100円引きのクーポンを掲載する。
営業時間は11時~21時。第2・4月曜定休。料金は、大人=600円、中高生=500円、小学生以下=300円、3歳未満無料。