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喬木・布団丸洗い「クリーンサービスナンシン」 業態移行から70周年 

今井貴広さん(左)と今井正吉さん(右)

今井貴広さん(左)と今井正吉さん(右)

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 飯田下伊那で唯一布団丸洗いができる、布団・じゅうたん専門クリーニング「クリーンサービスナンシン」(喬木村阿島)が産業用クリーニングへ業態を移行して4月で、70周年を迎えた。

選択を仕上げたユニホーム

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 同店は、同村出身の今井正一さんが1947(昭和22)年に東京都豊島区に創業。ホテルリネンサプライに特化し、ホテルのワイシャツやエプロンなどのクリーニングを請う産業用クリーニング店へと業態移行した1954(昭和29)年から数え70周年を迎えた。

 業態移行から2,3年後には、正一さんと洗剤メーカーが研究し、「木綿の綿がふわっとなる」布団の丸洗い用洗剤を開発したという。同社2代目で営業責任者の今井正吉さんは「布団の丸洗いは画期的だった」と、正一さんから聞いた当時を振り返る。東京と山梨に続き、50年ほど前には正一さんのふるさとである同村へ長野工場を置き、横浜へも布団丸洗い工場を開いた同店。

 現在は13人の従業員で、布団店やクリーニング店からの協力を得て布団丸洗いを引き受ける他、同村や飯田市など、行政や宿泊施設などからの依頼を受けるという。正吉さんは「高齢の方の自宅へ、布団の引き取りや配達もする。個人の依頼も受けるので気軽に利用して、丸洗いした布団を体感して頂きたい」と話す。

 布団は、手作業や大型機械で洗い、脱水後に天日に干し乾燥させる。敷布団などは、綿の偏りを防ぐために、畳まず広げて手作業で染み抜きなどをする。乾燥は、80度以上の温度に1時間以上かけることで、除菌効果やダニの除去にもなるという。

 ここ1年で、大型商業施設やレストラン・工場などのユニホームクリーニングを一括で引き受けている同店。「5種類の洗剤と抗菌剤を使用し、汚れの質に合わせ洗剤を選び、洗う時間を決め、長いものだと1時間かけて洗う。従業員の知識と技術で仕上げる」と、正一さんは紹介する。

 同社の今井貴広専務は、「地域の皆さんの布団を洗える場所は限られている。継続することで、世の中のお役に立ちたい」と、意気込みを語る。正吉さんは、「布団丸洗い洗剤が完成した当時は、『布団を丸洗いするなんて、とんでもない』と言われたと父から聞いた。周りの皆さんの協力のおかげで続けて来られた。その結果、地域貢献につながればうれしい」と、振り返りながら感謝の気持ちを話す。

 営業時間は、月曜~金曜=8時~17時、土曜=9時~12時。日曜・祝日定休。

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