龍江小学校(飯田市龍江)が2月23日、地域内外の住民を招き、クラブ活動や地域学習の成果を発表する「公開参観日」を初めて開いた。
同小は2022年で創立150周年を迎え、同年11月に記念式典を実施。プログラムの一環として、来賓や保護者、地区住民を招き、地域で学習した成果を児童が発表したことはあったが、龍江地区以外の住民に学校を開放しての参観日は今回が初めて。
当日は、地区内外から約130人が来校。通常授業の見学のほか、各学年による学習発表や児童が企画した龍江クイズなどを体育館で行い、休憩時間には5年生が育てた米や学校のリンゴ園で収穫したリンゴを使ったリンゴジュースを販売した。
クラブ活動の発表では、今田人形クラブが「傾城阿波鳴門~順礼歌の段~」を披露。鑑賞した児童からは「手や足の動きで人形の表情が分かった」「話は難しかったけど、人形の動きからしっかり感情が伝わった」などの感想が聞かれた。
金管バンドによる演奏では、邦楽や洋楽など6曲を披露。所属する4年~6年のクラブ員のほか、ゲストとして外部講師の池田広旗さんと横澤幸太さんを招待。池田さんはトロンボーン、横澤さんはチューバのパートに加わり、この日の発表で引退する6年生に花を添えた。最後の6曲目は新入クラブ員の3年生13人と一緒に「茶色の小瓶」を演奏した。
最後は、全校児童と来校者で「ふるさとのたからもの」を合唱し締めくくった。本年度、児童会長を務めた及川宗助さんは「たくさんの保護者や地域の皆さんに見てもらい充実した参観日になった。一人でも多く龍江小に関心を持ってもらい児童の数が増えていくことを期待したい」と話す。