下條村のローカルヒーロー「地域戦隊カッセイカマン」が2月24日、村営温泉施設「コスモスの湯」(下條村睦沢)の駐車場で、新衣装お披露目イベント「シン・カッセイカマン誕生祭」を開いた。村内外から約150人が来場した。
カッセイカマンは2003(平成15)年、下條村のローカルヒーローとして商工会メンバーらが中心となり誕生。村の特産などにちなんだ「ダイコンレッド」「オオグテブルー」「コスモスピンク」の3体で構成。地域活性化を目的に、飯田・下伊那地域をはじめ県内外のイベントに出演し、全国のローカルヒーローと共演してきた。
昨年、テレビ番組収録後にメンバーから「ブーツが限界」と指摘があり、長野県地域発元気づくり支援金を活用。デザインは村内外から昨年夏にアイデアを募集。約140点の中から新衣装のイメージを固め東京の造形会社に依頼。2月上旬に完成した。
新衣装は、マスクを新調し、ブーツの色も従来の白から3色に変更。胸にデザインされた村章は継続を望む声が多かったため維持した。ベルトのバックルには村名の由来となっている下條氏の家紋をあしらった。
新衣装でカッセイカマンが登場すると客席から「おー」「かっこいい」などと歓声が上がり、地域を不況に陥れる悪の組織「フキョーダ」と対決。住民の声援を受けながら倒していった。ショー終了後には記念撮影にも応じた。
喬木村在住で中学2年の男子生徒は「この日を楽しみにしていた。いつもカッセイカマンから元気をもらっている」と笑顔を見せた。4歳の長女を連れて家族3人で足を運んだという村内在住の男性は「娘が行きたいと言ったので見に来た。衣装もしっかりしていてかっこ良かった」と話す。