飯田の菓子店とコーヒー店が立ち上げたブランド「コーヒーマニアック」が2月13日、共同開発した第1弾商品として「カップケーキ」を発売した。
自分の好きなコーヒーと合わせる「コーヒーマニアック」のカップケーキ
「コーヒーに合う菓子の販売」をコンセプトに、「ノエル洋菓子店」(飯田市育良町)と「山路珈琲(コーヒー)」(錦町)が立ち上げた同ブランド。今回、上久堅地区特産の「小野子人参」を使い、クリームチーズのフロスティングを飾った「キャロットケーキ」、バタークリームを飾った「レーズンマフィン」、バレンタインに合わせた「ナッツブラウニー」のカップケーキ3種を販売する。
菓子を製造したノエル洋菓子店主でパティシエの宮澤忠さんは「落ち着いてコーヒーを飲みながら楽しめるカップケーキ。少し甘めに、味をしっかりと持たせた。時間をかけて食べてもらえたら」と、商品を紹介する。
「飯田市地域企業等共同研究開発等連携促進事業補助金」を飯田市商工会議所から紹介され、補助金を利用し取り組んだ同企画。両店は昨年、バレンタインなどのギフト用のコラボ商品を開発販売した流れから、ブランドを立ち上げた。コピーライターなどとして活躍する、同市在住の佐々木久美子さんからのアドバイスを受け、商品デザインや販売方法を決めたという。ロゴデザインは、同市在住のデザイナーへ依頼した。
カップケーキは、各国のコーヒー10種類ほどを扱う山路珈琲店で販売。店主でコーヒーマイスターの多田井麻紀子さんが店内で焙煎(ばいせん)したコーヒーが並ぶ。多田井さんは「カップケーキに合わせたコーヒー選びで相談があれば、飲む人の好みを聞いて提案する」と話す。
キャロットケーキを以前作っていたという宮澤さんは、地域野菜を使って試作を繰り返し、「完成度を高めた」と話す。カップケーキは、冷蔵と冷凍での販売を用意する。「冷凍は鮮度が保てる」と話す宮澤さんは「新しいブランドとして、この後もいろいろと考え、将来的に販売方法も通販など多方面へ広げていく」と意気込みを見せる。
山路珈琲の営業時間は11時~17時(金曜は18時まで)。水曜・日曜定休。