おからを使った焼き菓子の店「mamenoha(まめのは)飯田」(飯田市上郷飯沼)が1月4日から、1周年を記念して買い上げ客に焼き菓子を進呈している。
店主の平澤さおりさんが「自分の店を持ちたい」という夢を実現し、2022年12月18日にオープンした同店。さまざまな食材の探求を続ける平澤さんが、「国産おから」と糖の吸収が緩やかな「てんさい糖」を材料に選び、「おからフィナンシェ」「おからマドレーヌ」などを商品化。現在、10種類の焼き菓子を販売する。
昨年4月には「おからと米粉のスコーン」の提供も始め、チョコチップ、クランベリー、抹茶とあずきなどの味を展開。平澤さんは「おからの味を、より楽しめる仕上がりにした」と紹介する。
同市内で開かれるイベント出店時やオーダーのみで販売していた「おからと米粉のミニマフィン」も昨年10月から、店頭でも取り扱う。「酒かす&オレンジ」など数種類をそろえ、冷凍品での販売も始めた。平澤さんは「イベント出店では、お客さんとの新しい出会いがあり、『おからの質感と、もちもちの食感が楽しい』などの感想がうれしい。機会があれば、今後のイベントにも出店したい」と話す。
「おからを材料に作ってほしい」という依頼があり、「おからのロールケーキ」「おからのスポンジケーキ」でのデコレーションケーキやウエディングケーキなども提供した。平澤さんは、「生おから」や「おからパウダー」を使い分けることで、さまざまな「おから焼き菓子」に仕上げるという。
平澤さんは「一年間、多くの皆さんに利用していいただいきありがたい」と、この1年を振り返る。感謝の気持ちを込め、1月4日から「動物おからクッキー」を進呈する。「おからを使ったチーズケーキやパンなど、提供したい商品がたくさんある。おからの持っている可能性を広げていきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は10時~17時。日曜・月曜定休。「動物クッキー」の進呈は今月20日まで。