ラグビーを中心とした地域スポーツ振興を掲げる総合型地域スポーツクラブNPO法人「南信州クラブ」が12月19日、飯田下伊那の小中高生のラグビーチームの全国大会出場を激励する壮行会を鼎文化センター（飯田市鼎中平）で行った。

飯田OIDE長姫高校

　今年は小学生の伊賀良ラグビースクールが、1月27・28日に日産スタジアム（神奈川県横浜市）で開かれる全国大会「決勝大会」に2年ぶり3回目の出場。中学生の南信州ジュニアラグビースクールは、12月24・25日に東京都内で開かれる第29回全国ジュニア・ラグビー大会に「長野県スクール選抜代表」として4年ぶりに出場。高校生の飯田OIDE長姫高校は12月27日から花園ラグビー競技場（東大阪市）で開かれる第103回全国高校ラグビーフッドボール大会に49年ぶり3度目の出場を果たし、同クラブの念願である小中高の全国大会出場を果たした。

　南信州クラブは1998（平成10）年の飯田高校の花園大会出場を最後に全国大会から遠ざかるのを憂慮し、2006（平成14）年に小中高のラグビー一貫指導を見据えた組織として創設。2014（平成26）年には中学生を対象とした「南信州ジュニアラグビースクール」を創設。小学校から高校まで一貫してラグビーができる環境を整えてきた。

　同クラブ理事長の木下要弥さんは「小中高一貫でコーチングの質も上がってきた。地元の高校で花園へ行くのが同クラブの目指すところ。今後も継続できるように取り組みたい。全国ではそれぞれの大会で力を発揮して南信州のラグビーをアピールしてきてほしい」と地元選手へエールを送る。

　伊賀良ラグビースクールのキャプテン渡辺翔太くんは「みんなで力を出し切っていい結果が残せる試合をしたい」と決意を表明。南信州ジュニアのキャプテン熊谷永遠（とわ）くんは「練習してきたことを全て出しきり優勝できるよう頑張る。長野県代表、東日本代表として恥じないよう精いっぱい戦う」と抱負を述べた。日替わりキャプテン制を取る飯田OIDE長姫高校で、この日キャプテンを務めた熊谷心希（しき）くんは「長野県代表として悔いのないプレーをしていきたい」と力強く話した。壮行会に駆け付けた保護者やOB、指導者からは惜しみない拍手が送られた。