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飯田の鮮魚店「魚雅水産」が10周年 海なし県でも港から鮮魚直送

店主の桐下祝司さんと、店員の高木さん

店主の桐下祝司さんと、店員の高木さん

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 鮮魚・すし店「魚雅(うおまさ)水産」(飯田市鼎)が12月8日で10周年を迎えた。

入荷した鮮魚に合わせ、数種類「海鮮丼」が並ぶ

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 同市出身で店主の桐下祝司(のりと)さんは幼少期から祖父母と両親と暮らし、「食卓に多く並ぶ魚料理が幼い頃から好きで、魚に興味があったので、新卒でその道を選んだ」と、大手鮮魚店へ就職した頃を振り返る。「先輩から多くを学んだ。いつの日か、飯田に戻って鮮魚店を開きたいと考えた」と話す。

 地元へ戻った桐下さんは2014(平成26)年、同店をオープンした。以前の職場からのつながりを生かし福島の港から鮮魚を直送するほか、市場で買い付けも行う。生マグロを常に取り扱い、旬の鮮魚の刺身を数種類以上そろえる。生ガキや自家製なめろう、ネギトロなど、鮮魚を生かしたメニューを並べる。「来店した方から『シマアジをフライにしたい』などの要望があれば、その場でさばく。気軽に声をかけてほしい」と桐下さん。

 鮮魚を材料に、タイのかぶと焼き、ブリかま焼きなどの焼き物、ブリ大根などの煮物や、甘エビの唐揚げなどの揚げ物メニューを店内で調理する。季節に合わせた魚メニュー「恵方巻き」「海鮮バラちらしずし」「うなぎの炭火かば焼き」なども、行事に合わせて用意する。開店当時からの店員、高木志津代さんは「来店した方が友達のように世間話をしてくれてうれしい。料理の味やおいしいという感想が励みになる」と話す。

 桐下さんは「ここまで続けることができたのは、周りの皆さんのおかげ。『海なし県の長野県』でも、おいしい魚を提供したい思いがずっとある。手を抜かず、これからも丁寧に仕事をしていく」と10年目の抱負を語る。10周年を記念して12月16日~26日、来店客へ粗品と1月から利用できる割引券を進呈する。

 営業時間は10時~18時30分。水曜・木曜定休。1月9日からは火曜・水曜定休。

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