歩いて地域の魅力を再発見するウオーキングイベント「すたてくさっさ」が12月3日、飯田・橋北地区で4年ぶりに開かれた。主催は橋北公民館。地区内外から約40人が参加した。
「すたすた てくてく さっさ」と好きな歩き方で地区内にある旧跡などを巡り、魅力を再発見するのが目的。
当日は同地区の歴史など語り継ぐ「信州橋北 まるごと博物館研究会」のメンバーが今回、初お披露目の法被を着て案内。背中には同地区を構成する13町名や春草かるたの絵札などをあしらう。
参加者は2グループに分かれ、明治を代表する日本画家、菱田春草の生誕地の仲ノ町に2015(平成27)年に整備された「菱田春草生誕地公園」や、春草の幼少期や学生時代などの写真を展示する施設「春草の里」、伊那郡赤須村(現在の駒ケ根市)出身で飯田の田中家に養子となった日本の実業家、田中平八の功績をたたえる「天下の糸平」の文字が刻まれた碑などを巡り、同地区の史跡やゆかりのある人物について学んだ。
同公民館の健康教室仲間と参加した女性グループ3人は「反戦・反核の芸術家、北一明さんの記念館を見学できて良かった」「地域をよく知らなかったので、非常に勉強になった」と、それぞれ振り返る。
イベントに合わせ、浜井場小学校の屋上も特別に開放。同市のシンボル「風越山」や屋上から見下ろす町並みにカメラを向ける参加者も見られた。