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パラアイスホッケー代表キャプテン・熊谷昌治選手、高森町長を表敬訪問

壬生照玄町長(左)と世界選手権優勝トロフィーを持つパラアイスホッケー日本代表キャプテン熊谷昌治選手(右)

壬生照玄町長(左)と世界選手権優勝トロフィーを持つパラアイスホッケー日本代表キャプテン熊谷昌治選手(右)

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 高森町牛牧在住で高森町教育委員も務める、パラアイスホッケー日本代表キャプテンの熊谷昌治選手が11月1日、壬生照玄高森町長を表敬訪問し、10月6日からカザフスタンで行われたパラアイスホッケー世界選手権Bプール(2部相当)での金メダル獲得を報告した。

世界選手権 表彰式後の様子

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 パラアイスホッケー日本代表は6チームで争われる世界選手権Bプール(イギリス・カザフスタン・スウェーデン・スロバキア・フィンランド)を全勝で終え完全優勝。次の世界選手権から5年ぶりにAプール(1部相当)に昇格し、世界ランキングも11位から7位となった。大会で熊谷選手はチーム最多の11得点を挙げ活躍した。

 現在48歳の熊谷選手は15年前の事故で右ひざ下から義足となり、13年前にパラアイスホッケーを始め、2018(平成30)年の平昌冬季パラリンピックも経験した。現在は岡谷市を拠点とするクラブチーム「長野サンダーバーズ」に所属し、昨年からは、17歳~51歳の幅広い世代の15人が選ばれた日本代表チームキャプテンを務める。

 熊谷選手は「日本代表チームは若返りを図ろうとしている。今回も30歳年下の選手が3人出場したが、彼らは幼い時期に交通事故や病気で障がいを持った選手。指導する中で正直この子らは競技を続けるのが厳しいだろう、ついてこれないだろうと思っていた」という。そんな彼らが合宿などでやる気を出して、代表で負けん気を出して大会MVP獲得したことは、「若い子に力を注いで種をまいて、水をやって成長していく姿を見られたのはうれしい」と話す。「今回はチームを引っ張ったというより、盛り上げてもらった。これからも若い人に引っ張っていってほしい」とも。

 壬生町長は「熊谷選手の指導力と人柄の良さを感じた。年齢よりもキャリアの長さが光る印象でチームに必要な人材だということに町民として誇らしい。ぜひ子どもたちに、この経験を伝えてもらいたい」と話す。「次の目標であるミラノ(イタリア)のパラリンピックにも出場できるよう活躍を期待したい」とも。

 熊谷選手は、来年1月6日・7日にビッグハット(長野市)で行われる、国内のパラアイスホッケー5チームで争う大会なども企画し、パラアイスホッケーの認知向上にも一役買う。

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