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飯田・熊野神社で「扇祭り・火祭り」 勇壮な声が境内に響く

大人たいまつ

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 熊野神社(飯田市大瀬木)で10月7日、「扇祭り・火祭り」が行われた。

扇みこし

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 同神社は、世界遺産の熊野那智大社から分祠(ぶんし)した神社で、「扇祭り・火祭り」は、大社の「那智の火祭り」に倣い、1993(平成5)年に創建300年を記念して始まった。今年で29回目。当日は、境内の中央に設置された「大かがり火」の周りを、白装束の男性約50人が、重さ25キロのたいまつを上下に動かしながら回り、同神社に伝わる「ハーリャ、ハーリャ」という威勢のいいかけ声を響かせた。

 同祭りでは、同市では珍しい「扇みこし」も登場。熊野那智大社と同じ縦長の形状で、幅1メートル、高さ6メートル。みこしの中央には8面の白銅鏡を割り当て、日の丸の扇と併せて、5つの班の氏子が飾り付けを行った。「扇祭り」は、厄を払って福を呼び、「火祭り」は活力を生む祭典といわれている。

 この他、子どもたいまつのほか、地元の和太鼓クラブの「森友太鼓」が勇壮な演奏を披露。今年は例年の豚汁の振る舞いを中止。代わりに、唐揚げ、たこ焼きなどを販売するのキッチンカーや三穂の駄菓子屋カーが出店し、祭りを盛り上げた。

 年番長の今牧繁さんは「年々、氏子が減少し規模も縮小しつつあるが、祭りをきっかけに、住民同士の交流や地域活性化につながってほしい」と期待を込める。

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