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「下條村民吹奏楽団」が結成30年 堀江裕介さん迎え定期演奏会

堀江さんが指揮を務めた練習風景(2023年9月2日)

堀江さんが指揮を務めた練習風景(2023年9月2日)

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 結成30年を迎える下條村民吹奏楽団が9月17日、第30回定期演奏会を開催する。

堀江裕介さん

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 1993(平成5)年10月に同村住民を中心に30人ほどで結成した同団は10月で30年目を迎える。同年9月3日に開催された「信州博覧会下條の日」に、同村出身の峰竜太さん、下條中学校の生徒、同村消防団員が出演し、「楽器を演奏できる人が多い。この日だけで終わるのはもったいない」との声が上がったことが同団結成のきっかけとなったという。

 結成当時は下條中学校を練習場とし、翌年には下條小学校の体育館を会場に「第1回 下條村民吹奏楽団定期演奏会」を開いた。その他、「首都圏下條会」「中京阪神圏下條会」、村の文化祭や敬老会、結婚式の披露宴、祭りや運動会、「オーケストラと友に音楽祭」「長野冬季オリンピックふれあいの祭典in下條」など、活動の場は多岐にわたる。現在はコスモホールで練習を重ねる。

 2003(平成15)年には、公演や会議に利用でき、歌舞伎や吹奏楽演奏のステージも整った「コスモホール」が同村睦沢(むつざわ)に完成し、同団が「こけら落とし公演」を行った。同年9月には、節目となる「第10回定期演奏会」を同ホールで開いた。

 団長でトランペット担当の仲川正博さんは「吹奏楽の練習への取り組みやすさなど、さまざまな団体の利便を考えコスモホールが完成した。10年の節目にコスモホールで定期演奏会を開けたことは印象深い。メンバーの入れ替わりもありつつ、30人ほどで演奏活動を続けている」と、これまでを振り返りながら話す。

 今回の定期演奏会は、サクソフォン奏者の堀江裕介さんをゲストに迎え「堀江裕介リサイタル&第30回定期演奏会」とする。1部では下條中学校吹奏楽部や下條小学校ジュニアバンドの演奏も予定。2部では、堀江さんと同団サクソフォンメンバーでのアンサンブルや、堀江さんが客演指揮なども務める。3部は全体演奏が中心のステージ。現在の団員と、過去の在籍メンバーや下條小中学校のOB・OGも参加し、70人近くがステージに上る。

 各地でソロステージを重ね、名古屋フィルハーモニー交響楽団などのメンバーでもある堀江さんは、飯田で開催される「オーケストラと友に音楽祭」に毎年出演し同団員との関わりも深い。「飯田は何度も訪れふるさとへ帰ってきた気持ちになる。下條は緑も深く、下條吹奏楽団の皆さんの雰囲気が良く、一緒に演奏できることがうれしい」と、話す。

 今回、堀江さんを同団へ迎えたのは「下條村村民学習支援事業」の取り組みで、本番のステージまでに堀江さんが2回、同団員へ指導を行った。下條村図書館では9月17日まで、「堀沿先生をもっと知ろう写真展」「そんすい30周年の歩み展」を開催している。

 仲川さんは「演奏会への出演が次々にあり、あっという間の30年。地元に愛される演奏を目指して演奏しているし、続けられるのは周りの皆さんのおかげ。地元の皆さんのために尽くしていきたい。演奏会にもぜひお出かけいただければ」と呼び掛かる。

 17時30分開場、18時開演。

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