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ノエル洋菓子店、日本の棚田百選「よこね田んぼ」の米粉で「白いシフォンケーキ」

「よこね田んぼの米粉を使った白いシフォンケーキ」

「よこね田んぼの米粉を使った白いシフォンケーキ」

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 日本の棚田百選に認定されている「よこね田んぼ」の米粉を使った「白いシフォンケーキ」の予約販売を6月30日、ノエル洋菓子店(飯田市育良町、TEL0265-25-1999)が始めた。

手前は「よこね田んぼ」の米粉

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 「よこね田んぼ」の米粉と、牛乳、卵白を使ったシフォンケーキは直径9センチで、中心のくぼみに生クリームを詰める。シフォンケーキで通常使う小麦粉を一切使わないほか、米粉の「白さ」が際立つように卵黄も使わず、卵白を使い「しっかりとした生地」に仕上げたという。

 同店パティシエの宮澤忠さんは、地域の食材を使うことに積極的に取り組んでいる。同市と隣接する喬木村産のマイヤーレモンを使ったレモンケーキや、同市隣接の阿智村産の清内路カボチャを使ったプリンやマドレーヌなど、飯田下伊那での「域産域消」を大切にしているという。「暮らす地域と同じ環境で育った食材を使うことが、生産者や消費者、そして食材にとっても良いことが多いと感じる」と宮澤さん。

 6月初旬に同市農業課から「よこね田んぼの米粉」を紹介された宮澤さんは、シフォンケーキの試作を繰り返し、新商品が完成した。よこね田んぼは1999(平成11)年、農林水産大臣が「日本の棚田百選」に認定。地域内外から農業体験者を募り、稲作を通じ交流の場所としても注目されている。宮澤さんは「よこね田んぼの製菓用の微細粉の米粉があるとは知らなかった。これを使い菓子を作れると分かり、テンションが上がった。今まで使ってきた県産と同等に良い素材で、より地元の米粉なのでうれしい」と話す。

 シフォンケーキの焼き上がりには、煎餅を焼くような米の香りが広がるという。「減反などが言われる時代だが、漬物のようなシンプルなおかずで白米を食べた時の幸福感は、米が主食で良かったと思える。米は、やっぱりおいしいと感じていただけるように、シフォンケーキを作っていきたい」と話す。

 営業時間は9時30分~19時。前日までの予約で、1個800円で販売。

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