全国の和傘産地で集めた和傘の資料展「和の雨音」が6月17日、喬木村阿島の「椋鳩十記念図書館」(喬木村阿島、TEL 0265-33-4569)で始まった。昨年に続き2回目。
2021年5月から同村の地域おこし協力隊として活動している小林旅人さんが企画した。全国の古道具店などを巡り、大正・昭和期に岩手~鹿児島で生産された和傘800本以上を十数年間で集めた。今回の展示では、雨傘・日傘、傘にまつわるおもちゃや本など200点以上がを並べるぶ。傘にはそれぞれキャプションを添え、名称・製作年・産地・骨数・寸法なども紹介している。
江戸時代に和傘作りが伝わったとされる阿島。和傘作りに必要なさまざまな材料がそろう土地で、地場産業として広まった。昨年には伝統工芸品の阿島傘の魅力をさらに広げていこうと喬木村役場に勤める職員らで「阿島傘をつくろうクラブ」も結成された。職員が製作した阿島傘も展示している。
このほか昨年度募集した「阿島傘デザインコンテスト」の応募作品も展示。県内外から122点が寄せられた。4月~から5月にかけ審査会を開き、受賞者も決まった。
本年度で協力隊の任期が切れるためという小林さんは「長野県内での展示は、恐らく今回が最後。この機会に、日本中の和傘文化をぜひ知ってほしい」と呼びかける。
開館時間は10時~18時。月曜休館。観覧無料。7月4日まで。