「南無(なむ)フェス」が5月4日~6日の3日間、「赤土のギャラリー南無」(飯田市立石、TEL 090-2646-5225)で開催される。
同ギャラリーでは地元作家の作品展「南無展」を年2~3回開いており、最近では音楽ステージや地元の菓子店・パン店の出店も含めた「南無フェス」を5月と12月に開いている。
4回目となる今回は、国際的に活躍する銅版画家の今村由男さん、インスタレーションアート作家の山内孝一さん、市内で絵画教室の講師も務める画家のしろたゆかりさん、陶芸家の土屋智恵さん、「あんり窯」で作陶を続ける北澤正和さん・北澤瑞樹さん親子、今回が初出展となる書家の石原獨往さんの7人の作品展示を予定する。
同ギャラリーは、立石出身の伊東照男さんが地元作家の作品展を開ければとの思いで、自宅をギャラリーへと10年以上かけて少しずつ改修した。ギャラリースペースは母屋や離れなど、一棟ずつ独立したスペースで、作家がそれぞれの部屋に分かれて展示する。赤土の壁を生かした外のオープンギャラリーもあり、今回は新たにギャラリースペースが見晴らし台下に1カ所加わり、円周上にギャラリーが並ぶことで観賞しやすいルートを整備した。
今回のテーマ「不動明王」に合わせた、今村さん、石原さん、土屋さんの作品が並ぶ。土屋さんは数カ所の不動明王を見て研究し、飯田市美術博物館の学芸員で仏教美術担当の織田明顕行さんから「不動明王の成り立ちやデザインのディール」の指導を受けて制作したという。
音楽ステージでは6日11時30分から、三味線チーム「和心三味線 弦」が演奏。出店エリアでは、「ラパンフレ ミヤザワ」(中村)のパン、三浦麻美さん(龍江)のビーガン料理、「ぱてぃすり草かんむり」(阿南町)の焼き菓子やコーヒーを販売するほか、地元愛好家によるメダカの販売や飼育方法のレクチャーなども予定する。
ギャラリー近くに「睡蓮の池」を造り、40年以上整備を続ける伊東さんは「5月になるとスイレンが咲き始める。今回は、書家の石原さんが初参加となる。立石の新緑の良い季節なので、ぜひ立ち寄っていただければ」と笑顔で来場を呼び掛ける。
開催時間は9時~16時(6日は15時まで)。