飯田線の特別列車運行に合わせ、「パン工房ゆめのや」（飯田市今宮町）、「Brother hood（ブラザーフッド）」（龍江）などが飯田駅前に5月4日、一日限定で出店する。

ブラザーフッドのキッチンカー

　飯田下伊那の小学校や保育園へ給食のパンを提供し、総菜パンなどの店舗販売にも取り組む「パン工房ゆめのや」は、「牛乳パン」（300円）を市内で初めて販売する。「すずらん牛乳のりんご味のメロンパン」（300円）と、それぞれ50個ほどを用意する。店主の後藤聡さんは「小麦の味を感じる昔ながらのパンを作っている。駒ケ根市の『すずらん牛乳』を使った牛乳クリームの優しい味とマッチする。飯田線で飯田に来る方や地元の皆さんにも味わっていただきたい」と笑顔で紹介する。

　キッチンカー販売のブラザーフットは、看板商品のマトンを特製ダレで仕上げた「飯田丼」（850円）と、同市山本産のSPF豚の甘みを生かした「天龍スタ丼」（800円）を販売する。今回は、旅行客向けに新商品の「マトン弁当」と「ネギダレ豚弁当」を用意する。

　飯田の焼き肉でマトンを食べる食文化を、丼や弁当で味わってほしいと、松岡屋醸造場（今宮町）のしょうゆなど地元の食材を選び特製ダレを作り、「クセの強いマトンの味を強く感じられる仕上がりにした」という。「ネギダレ豚弁当」は、飯田でおでんを食べる時に使う「ネギダレ」を、地元の豚の甘みが引き立つように調理する。ブラザーフッド店主の井上竜さんは「景色から飯田を感じるように、食事からも飯田に触れてほしい。飯田の食文化でもあるマトンの味やネギダレの味を楽しんでいただければ」と笑顔で話す。

　当日は、飯田線の特別列車の運行が予定されており、販売店とキッチンカー数店が飯田駅の観光案内所前に出店する予定。ブラザーフッドは10時から、「パン工房ゆめのや」は12時から販売予定。