![新春演奏会の出演者](https://images.keizai.biz/iida_keizai/headline/1674525456_photo.jpg)
飯田下伊那地域の福祉施設や県外などで演奏活動をする団体や和太鼓、笛奏者ら6組が出演する新春演奏会が1月22日、たまゆら多目的交流ホール(飯田市北方)で開かれた。
当日は、三味線や篠笛、和太鼓、詩吟、舞などを披露したり、その場で出演者同士が共演して演奏したりするなどして交流を深めた。演奏会には、主催の三味線グループ「翔・風の会」をはじめ、桜楽会(さくらかい)、女性2人組の和太鼓ユニット「羽化連(うかれ)」らが出演。コロナ禍で演奏機会が減る中、久々のステージでの演奏に熱が入った。
翔・風の会の「こきりこ節」でスタートし、その後、タント節、武田節などを披露。同会の三味線指導者、萩原利絵さんは「伊勢音頭」「相馬盆唄」を、金原あい子さんは詩吟を披露。羽化連は「だんじり囃子(ばやし)」を少しアレンジして演奏。本来は座って太鼓をたたくが、今回は舞台に立って動きを大きく見せるなど工夫したという。出演者の演奏が終わると大きな拍手が送られた。
翔・風の会代表の田中克子さんは「コロナ禍で3年ほど思うような活動ができなかったが、うれしいことに新メンバーも加わった。暗い出来事が多い中、1年間、明るく楽しく過ごせるようにとの思いを込め初めて企画した」と話す。
羽化連のメンバー、平澤久美子さんは「少しずつでも集まって何かをやり始めることは大事。翔・風の会の田中さんの呼びかけで参加できて感謝している」、櫻田真央さんは「今回、初めてお会いした出演者の方と知り合うことができた。今後の活動への幅が広がり、機会があればまた共演したい。刺激を受けた一日だった」と、それぞれ振り返った。