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飯田のコーヒー店「啓榕社」が移転 コーヒーとパステル画も楽しんで

笑顔で話す神藤啓介さん

笑顔で話す神藤啓介さん

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 自家焙煎(ばいせん)コーヒー店「啓榕社(けいようしゃ)」(TEL 090-1867-0346)がアートハウス(飯田市上郷)へ移転オープンして12月22日で1カ月を迎えた。

啓榕社 水・木曜12時~オープン

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 2017(平成29)年にシェアカフェ(高羽町)の1店舗としてオープンした同店は、「新しい変化と自分の場所を作りたい」との思いで移転。アートハウスの定休日である水曜・木曜に場所を借りて営業する。コスタリカ、コロンビア、グアテマラ、パプアニューギニア、エチオピアの5種類の豆を焙煎し、ブレンドとシングルオリジン(500円)のメニューの他、「自家製ジンジャーエール」「自家製スイーツ」などを提供する。コーヒー豆は100グラム800円。

 店主の神藤啓介さんがコーヒーを初めておいしいと感じたのは20歳の頃で、友人が焙煎したものだったという。そこから自分で飲みたい味に仕上げるため、手網焙煎器を使い独学で焙煎の追及を20年以上続ける。「飲み物をゆっくり飲みたいので、冷めてもおいしさが自然と続くコーヒー。酸味や苦みは飲みたい気分に合わせる。冷めるまでゆっくり飲んでほしい」と笑顔で話す。

 バーテンダーの経験を持つ神藤さんは「夢ややりたいことがあっても諦めている人の話を多く聞いてきた。お金や技術がなくてもできる方法を考えている。やりたいのに試さないのはもったいない」と、描きたいと思ったパステル画にも2020年に挑戦を始めた。描き続けた作品の個展をアートハウスで2回ほど開いたことが移転のきっかけにもなった。

 「おいしいけど退屈しない味。つまらなくない味のコーヒーを考えている。コーヒー以外のことでも『誰にでもできる方法を探す』ことを大切に」と神藤さん。店内にはパステル画集を置き、時々展示も行う。

 営業は水曜・木曜の12時~21時。

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