飯田の東野・橋北地区に面する桜並木で12月10日、イルミネーションが点灯した。
恒例となった桜並木のイルミネーションは、並木の起点となる大宮諏訪神社から桜並木通りまでの約700メートルにLED電球3万7000球を装飾した。通りの中ほどに位置する「ラウンドアバウト」と呼ばれる環状交差点内のポケットパークには、北欧で幸運を呼ぶ神聖な樹木として大切にされてきたという「宿り木」もイルミネーションでライトアップ。「クリスマスに宿り木の下でキスをする」というロマンティックな風習もあるといい、今年のイルミネーションのテーマは「大切な人と過ごすラブストリート、恋する街・東野」とし、大切な人とゆっくりと過ごしてほしいという願いを込めた。
点灯式は飯田東中学校の生徒などが企画し、式の前には生徒たちが育てたリンゴ並木のリンゴで作ったジュースやジャムを販売したり、吹奏楽部が「クリスマスメドレー」などを演奏したりして、多くの住民でにぎわった。
佐藤健市長のカウントダウンでイルミネーションが点灯すると、色とりどりの電球が桜並木をともした。主催する桜並木保存会の井上基会長は「3年前のコロナ禍で桜まつりや夜桜点灯などのイベントが中止となる中、何か喜んでもらえるものを始めたいとして行ったのがこのイルミネーション。音と光のファンタジーを楽しんでほしい」とあいさつした。
イルミネーションは桜並木の人形時計塔が17時に演舞するのに合わせて一斉に点灯する。1月9日まで。