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山の危険箇所を、SNSで投稿を 山カードで最新情報の共有呼びかけ

もらってうれしい山カードには山の写真を掲載

もらってうれしい山カードには山の写真を掲載

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 下伊那地区山岳遭難防止対策協会は11月18日、南信州の山を掲載した「もらってうれしい山カード」を制作し配布を始めた。登山を安全に楽しむための計画書の提出を促し、登山者によるSNSでのハッシュタグ(検索目印)を付けた「#イマの山」の情報発信を呼びかけ、登山時の注意事項などを記載している。

裏面には山の特徴や登山ルートの注意点も記載

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 ここ数年、コロナ禍の影響もあり人混みを避けられるレジャーとして登山の人気が高まり、同時に遭難件数が増加傾向にある。同協会では、特に登山初心者やブランクのある登山者に注意を促そうと「山カード」の制作を発案。表面にはそれぞれの山の写真を載せて収集心をくすぐり、裏面にはその山の特徴や救助隊員などからのアドバイス、オンラインで手軽に登山計画書を送信できる二次元コードも掲載した。

 登山者はカメラやスマートフォンなどで山の景色を撮影しながら登る人が多いことに着目し、目の前の絶景や美しい山岳植物と共に「崩落などの危険箇所」を撮影し、SNSなどに投稿して今の山の様子を後続に知らせてほしいと呼びかける。「#イマの○○岳」のように「#イマの」の後に山の名前を記して写真と共に投稿する。インスタグラムやツイッターなどSNSの種類は問わない。

 同協会を構成する飯田市や松川町など5市町村に登山口がある塩見岳・赤石岳・聖岳など3000メートル級の山をはじめ、17座が対象となっており、カードはそれぞれの山の麓などにある観光案内所や道の駅など17カ所で配布している。

 事務局となっている長野県南信州地域振興局商工観光課の加藤和之さんは「登山道の危険箇所の整備はそれぞれの市町村が担っているが、登山口から遠い場所などは把握が難しく、注意喚起が遅れてしまう場合もある。SNSはリアルタイムで情報を共有でき、これから登る登山者のために役立つ」とし、山ごとのハッシュタグ(検索目印)を付けた投稿を呼びかける。

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