飯田OIDE長姫高校(飯田市鼎)の生徒が11月3日、サブカルチャーとグルメの祭典「丘のまちフェスティバル」で「だんごや月姫」を出店する。
同校で展開する「地域人教育」では3年生が10班に分かれ、地域から学び地域活性化につながる活動に取り組む。全市型班の生徒7人は、飯田市全体から課題を見つけ活動。生徒は「私たちの世代は、自分で買うのはアイスクリームやスナック菓子などで、飯田の名産品『和菓子』をあまり買わない。食べるとおしいと感じる飯田の和菓子を買わないのはもったいない。同世代が親しみをもてる和菓子のデザインを考え広めたい」と話す。
同校商業科の原真由美教諭は「生徒たちは『飯田って何?』から考え、気になることを挙げ、遊休農地を見学し地元の方から話を伺うなど、さまざまな課題から和菓子へと絞り込んだ。市内の和菓子店舗を数え巡り、アイデアを出し合っている。1年生の時から地元の催しなどにボランティアで参加し、地域の方から教わり習えたことはありがたい」と話す。
7人は「華やかな団子」のデザインを描き、「信州飯田の菓房田月」(伝馬)店主の城田茂さんに協力を依頼。「はやりの団子をいつか作ろうと機会を待っていた」という城田さんの協力で、試作を重ね6種類の団子を選び、販売をすることを決めた。
学校名と店名から一文字ずつ取り「だんごや月姫」と名付けた店舗を限定出店する。苺(いちご)姫(イチゴ味)、ショコラ姫(チョコミルク味)、抹茶姫(抹茶味)、紫黄姫(ムラサキイモとサツマイモ味)、栗姫(マロン味)、月姫(ラムネ風味)の6種類を50本ずつ販売する。価格は1本180円。
「私たちの想像を超える味が完成した。クリームのように見える団子の飾りは、餡(あん)感がしっかりあって、餡単体で食べてもおいしい。絶対においしいので来店していただければ」と生徒らは笑顔で呼びかける。
開催時間は11時~16時。「銀座通り」に出店する。